ゲームといえば、一昔前は「子供の遊ぶもの」というイメージがありましたよね。時は流れ、今では老若男女誰でも、ごく普通に趣味の一つとして、スマホやゲーム機でゲームをするような時代になりました。
もう、「大人になってもゲームをしていると、世間様に対して恥ずかしい」という時代は終わったのです。
それどころか最近では、米国のJanina Krell-Roeschさんが記した「Quantity and quality of mental activities and the risk of incident mild cognitive impairment」という論文にも見られるように、ゲームが認知症予防に良いという研究結果も出てきています。
つまり、シニアがゲームをするということは、将棋をしたり英語を学んだりすることと同様、脳トレとしてとても良いといえます。
また、ゲームといえば一人でやるもの、というイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、昨今のゲームでは、技術の進歩により、「オンライン」で日本全国の誰かと競い合ったり、共闘したりすることが当たり前になっています。
定年後にゲーマー(ゲーム愛好家)になるということは、認知症を防ぐだけでなく、他者との交流を増やすことにもなるというわけです。
ボケを防ぐことができ、他者との交流が増えれば、結果として定年後のシニアライフを充実させることにも繋がりますよ。
しかし、そうはいっても、ゲームに触れたことがなく、どのゲームを何でやれば良いのか、どんなゲームがおすすめなのかわからない方も多いのではないかと思います。
そこでこの記事では、定年後のシニア世代におすすめのゲームの中から、スマホやNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)でできるゲームを10個、一気にご紹介していきます!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
シニアにおすすめなスマホゲームを紹介します!
はじめに、手軽にできるスマホゲームからご紹介していきます!どのゲームも手元にスマホさえあれば基本無料で遊ぶことができるので、とりあえず試しに遊んでみるのも良いかもしれません。
なお、ここでご紹介するゲームはすべて、Google Play(グーグルプレイ)またはApp Store(アップストア)でインストール(スマホにゲームを導入すること)することができます。
また、それぞれのゲームの名前を、Google Chrome(グーグルクローム)またはSafari(サファリ)というブラウザで検索することでも、インストールページに移行する(Google PlayやApp Storeに移動する)ことができます。
どちらの方法も、かなり簡単にゲームをインストールできますよ。
クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ
まずは、クイズとRPGが融合したこのゲーム、「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」(通称「黒ウィズ」)から!
RPGによくある、敵を倒して進んでいき、ステージをどんどんクリアしていくことが目的のゲームですが、敵を倒す際に使用する武器が「クイズ」という一風変わった特色があります。
戦闘の際に出題されるクイズは、日本史や世界史、英単語などの一般教養から、最近のニュースや著名なニュース、スポーツに関するものや芸能関連、果ては最近のアニメやゲームまで、とても幅広いジャンルで出題されます。
クイズそれ自体が脳への良い刺激になるのはもちろんのこと。クイズに早く正解すればするほど、強い攻撃が出せるシステムなので、瞬発力や咄嗟の判断力なども鍛えることができます。
トリビアのようなものや、シニア世代にはなかなか触れる機会の少ない最近の流行りものなど、様々な知識を得ることができるので、自分の「会話の引き出し」を多く作りたい方におすすめです。
また、正答率の低いハイレベルな難問も出題されるので、市販の脳トレ問題集に満足できない方や、歯ごたえのあるクイズが好きな方にもおすすめです。
ただし1点注意したいのは、「属性による三すくみ」や「強化・進化」、そして「ガチャ」など、最近のスマホゲームに慣れていない方には少しだけ難しいシステムもあることです。
とはいっても、ゲームの最初には遊び方の説明(チュートリアル)が入る他、ヘルプとして遊び方を細かいところまで確認できるので、理解するのに時間がかかることはあっても、行き詰まることはないでしょう。
なお、最近の若者たちはこれらのシステムを大体把握していることが多いので、困ったらお孫さんなどに相談してみるのも良いかもしれません。
もしかすると、そこから会話が弾むこともあるかもしれませんよ。
ポケモンGO
「ポケモン」といえば、ピカチュウ、ニャース、イーブイ、ポッチャマなどを筆頭に、今では誰もが知っているキャラクターです。
そんなポケモンたちを、現実の世界を歩き回ることで捕まえるのがこのゲーム、「ポケモンGO」です。
ゲームによるワクワク感が脳の刺激になるのはもちろんのこと、色々なポケモンを捕まえるためには、必然的に歩かなければならないので、シニア世代の運動ツールとしても有用です。
また、各地の公園は「ポケモンの巣」といって、週替りで特定のポケモンが出やすくなる、一種のスポットになっています。
珍しいポケモンたちを追い求めて活動範囲を広げていけば、ポケモン以外にも見つけられるものがあるかもしれませんよ。
さらに、ポケモンは登場してから25年近く経った現在でも子どもたちに大人気なので、小さいお孫さんとの話題作りにも最適です!
ちなみに、類似のアプリとして、ドラゴンクエストを題材とした「ドラゴンクエスト ウォーク」もあります。こちらは戦闘やクエストなどがメインで、RPG色が強めになっています。
LINE ディズニーツムツム
次にご紹介するのは、ディズニーのキャラたちを使ったパズルゲーム「LINE ディズニーツムツム」です!
ミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダックなどのおなじみのキャラはもちろん、「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーやヨーダなどの意外なキャラも登場し、総じてディズニー好きにはたまらないゲームになっています。
ゲームジャンルとしてはアクション要素のあるパズルゲームで、咄嗟の判断を求められることも多く、脳トレにも適しています。
また、LINEと連携して、友達や知り合いとスコアを競い合ったり、協力したりすることもできます。ツムツムをきっかけにまた旧友と連絡を取り合うようになった、という話もよく聞きますよ。
シムシティ ビルドイット
次は、スマホの中で「街づくり」を楽しめるシミュレーションゲーム、「シムシティ ビルドイット」をご紹介します!
シムシティの魅力はなんといっても、町おこしの苦楽を1から自分の手で体験できることでしょう。
なにもないところから始まって、発電所から電力を供給し、工場を建設して産業を興し、資材を加工して家を建て住民を呼び、公園などの娯楽施設を作って住民の不満を解消しつつ経済を回していく。
ある種の現代社会の縮図ともいえますが、やっていくとなんとも言えない醍醐味があるはずです。
なお、シムシティでは、他の人がおこした街と「交易」という形で交流ができます。友人たちと、それぞれ特色のある街を作って交流してみる、といった楽しみ方もあります。
シンプル麻雀
スマホアプリには、既存のボードゲームなどをスマホで遊べるようにしたアプリもあります。ここでご紹介するのはその1つ、麻雀アプリの「シンプル麻雀」です。
ルールなど、基本的な部分は通常の麻雀(東風戦)と全く同じですが、対戦相手はコンピューターなので、相手がいなくても麻雀を打つことができます。
プレイ画面も見やすく、スマホが持ちやすい横画面表示なので、スマホに不慣れなシニア世代でも遊びやすいのではないかと思います。
なお、似たようなボードゲームアプリとして、コンピューターを相手に将棋や囲碁が指せる「ぴよ将棋」や「将皇」、「みんなの囲碁 Deep Leaning」などがあります。
これらのアプリも遊びやすい設計になっているので、「シンプル麻雀」とあわせて、ぜひチェックしてみてくださいね。
コトダマン
最後にご紹介するのは、昔なつかしビックリマンチョコ風のキャラクターが特徴的な、「共闘ことばRPG コトダマン」です!
コトダマンの特徴は、「と〇〇い〇き〇」のような、途中が虫食いになっている箇所に日本語を入れ、なるべく多くの言葉を作って戦うということです。
豆知識:例えば、上の例に言葉を入れると、「とりえいしきた」となり、鳥・衛視・英式・石・四季・北の6つの言葉が作れます。
その気なしに入れた文字列が、意外な言葉になっていたり、想定したよりも多くの言葉が意図せず作られていたりと、「ハッ!そうか!」という新たな気づきがあるので、常に刺激がほしい方におすすめです。
また、自分の知らない言葉や四字熟語が出てくることも多々あるので、シニア世代であっても「日本語の学び」を続けたい方にもおすすめですよ。
シニアにおすすめなNintendo Switchのゲームを紹介します!
さて、ここまでシニア世代におすすめなスマホゲームを紹介してきましたが、ここからは、任天堂の最新ゲーム機、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のゲームを紹介していきます!
基本無料のスマホゲームと異なり、本体とソフトを購入する必要がありますが、やはり最新ゲーム機だけあって、遊びやすさはダントツです!
なお、Nintendo Switchのゲームは、ヨドバシカメラやビックカメラなどの店頭やAmazonで購入することができます。
あつまれ どうぶつの森
まずは、社会現象にもなったこのソフト、「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)から!
このゲームは、どうぶつをモチーフにしたキャラクター達と「無人島移住パッケージ」に参加し、無人島を発展させて住民を増やし、そこでのんびりと生活していくスローライフゲームです。
ゲーム内の時間は、現実の日本時間と連動しており、四季折々の美しい風景を見せてくれるほか、時間によっても天気や住人の行動が変化していきます。
さらに、季節や時間帯によって採れる虫や魚が異なったり、イースターなどの季節限定のイベントが開催されたりと、いわば「どうぶつ達とまったり過ごすもう一つの現実」が展開されます。
住人と交流したり、家具を集めて家を飾ったり、虫や魚、そして化石を集めて博物館に寄贈したり、服をデザインしてみたり、あるいは特に何もせずぼーっとしたりと、遊び方の自由度が非常に高いのも特徴です。
また、オンラインを使用して、他のプレイヤーが開拓している島を訪問する、あるいは他のプレイヤーに島に来てもらうこともできます。
それぞれの島にあるお店で買い物などもできるので、ソフトを2本購入して、娘さんやお孫さんと交流してみるのも良いかもしれません。
東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング
次にご紹介するのは、脳トレといえばやはりこれ!東北大学の川島隆太教授が監修している「脳を鍛える大人のトレーニング」シリーズ最新作、「東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング」です!
最新の研究に基づいて作成された、認知症を予防するための「脳トレ」がこれでもかというほど収録されており、ジャンルも単純な計算問題から、楽譜に沿って簡単な曲を演奏してみる「名曲演奏」などの一風変わったものまで、幅広い方法で脳を鍛えることができます。
毎日少しづつ取り組んでいけば良いので、他の趣味や通院などで忙しいシニア世代にも安心です。また、一部のジャンルは、日替わりで問題の傾向が変わる仕様になっているので、脳トレゲームでよくある「問題と解答を覚えきってしまった」ということもありません。
さらに、週一回開催される「世界一斉脳トレ大会」というコンテンツに参加すれば、全国のプレイヤーとランキングを競い合うこともできます。「1ヶ月後までに5000位以内に入る」などの目標を定めて、日々精進してみるのも良いでしょう。
リングフィットアドベンチャー
次は、大ヒットしたフィットネスソフト、「リングフィットアドベンチャー」です!
ジャンルはRPGですが、このソフトの特徴はなんといっても、専用のコントローラーを使用して遊びながら運動ができることです。
フィールドを移動する際に、実際にジョギングすることで移動するのはもちろん、RPGには欠かせない戦闘も、屈伸やヨガのポーズ、ラジオ体操のようなポーズなど、様々な体幹運動を駆使して行います。
定年後のシニア世代は運動不足になりがちとよく言われていますが、毎日20分から30分ほどこのゲームで遊べば、それだけで十分な運動量が確保できます。
豆知識:毎日特定の時間にお知らせしてくれるアラーム機能もあるので、ついついサボってしまいがちな方も安心です。
また、こういったフィットネスソフトには「腰や膝など、負担をかけたくない部位に負荷をかけることを指示される」という欠点がありますが、「リングフィットアドベンチャー」では、あらかじめ設定しておくことで、特定の部位に負荷がかかる運動をボタン操作に置き換えることができます。
車椅子の方など、身体にハンディキャップがある方でもトレーニングができるようになります。「身体の都合でなかなか運動ができない」とお悩みの方にも、おすすめできるソフトだと言えるでしょう。
スーパーマリオパーティ
最後にご紹介するのは、20年以上の歴史を誇るマリオパーティシリーズ最新作、「スーパーマリオパーティ」です!
「スーパーマリオパーティ」は、いわゆる「すごろく」のようなゲームで、マリオシリーズのキャラクター達を操作してサイコロを振り、マップを進んでいくゲームです。
手番が一巡するごとにミニゲームが開催され、そのミニゲームで稼いだ「コイン」でマップ上の「スター」というものを購入し、最終的にそのスターが一番多かったプレイヤーが優勝となります。
なお、すごろくのマップには、他のプレイヤーからスターを奪えるマスや、止まると自分のコインが減ってしまうマスなど、仕掛けのあるマスが多くあります。状況判断力が求められるので、脳への刺激にも良いですよ。
ちなみに、手番が一巡するごとに開催されるミニゲームですが、開始前に必ず練習タイムが入るので、アクションゲームに慣れていない方でも大丈夫です。
さらに、「スーパーマリオパーティ」はコンピューター戦だけでなく、友人や家族と一緒に遊んだり、オンラインで不特定多数の人と対戦することもできます。
すごろくなので、基本的には運次第のゲームではありますが、波乱万丈の展開は盛り上がること間違いなしですよ!