定年後の生活

シニア向け優待割引サービス・映画料金一覧をまとめてみました!

人は年齢を重ねることに対してどうしてもネガティブに考えがちですが、実は悪いことだけではありません。

世の中には、シニア向けに設けられた優待割引サービス「シニア割」というものがあり、通常の価格よりもお得な値段でサービスを受けることができます。

シニアの趣味として人気の「映画鑑賞」も例外ではなく、しっかりとシニア割引を受けることができるんです。

そこで今回は、シニア向けの割引サービスや優待サービスをピックアップ!映画を中心にさまざまなシニア向けの優待・割引サービスをご紹介していきますので、ぜひ参考になさってみて下さいね。

利用しないなんてもったいない!シニア向けの優待&割引サービス

2018年の株式会社あおぞら銀行の調べによると、シニア向けの優待サービスの中で最も利用されているのは「映画」のシニア割引で、全体の44.6%の人が利用したことがあるということが分かりました。

男女比で見ると男性が40.3%、女性が48.7%となっており、女性の方が多く利用しているようです。

その他、レジャーや食事などさまざまなジャンルのシニア向け優待割引サービスがあり、シニア世代は賢く優待割引サービスを活用していることが分かります。

ここでは、具体的にどんなシニア向けの優待割引サービスがあるのかを見てみることにしましょう。

参考:あおぞら銀行「シニアのリアル調査

飛行機

シニア割引は、飛行機を利用する際にも適用されます。

シニア割引を実施しているのは、JAL、ANA、スカイマークエアライン、AIR DOとなっており、通常の価格よりもかなりお得に飛行機を利用することができます。

JALとANA、AIR DOは満65歳以上、スカイマークエアラインは満60歳以上の人がそれぞれ利用することができ、ANAやスカーマークは搭乗当日に空席があればインターネットから予約することができます。

JALは予約はできませんが、JALカードを持っていなくても誰でも利用可能で、AIR DOは会員登録をしていればインターネットから当日予約が可能。会員登録をしていなくても、カウンターで利用可能です。

その他、詳細は航空会社によって異なりますが、どの航空会社でも年齢確認の出来る身分証明書が必要になるので用意しておきましょう。

ANA:「スマートシニア空割

JAL:「当日シニア割

スカイマーク:「シニアメイト

Air Do:「DOシニア65

飛行機旅行
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※海外旅行の費用について詳しくまとめた記事はこちらをご参照ください。

旅行

H.I.Sなどの旅行会社でもシニア向けの割引サービスは多く見られますが、特に多くの人が利用しているのが、JRの企画するシニア向けプランではないでしょうか。

JR北海道、東日本では「大人の休日倶楽部」、JR東海は「50+」、JR西日本は「おとなび」、JR四国は「四国エンジョイクラブ」、JR九州は「ハロー!自由時間クラブ」となっており、いずれもミドルエイジと言われる50歳以上が対象です。

男性が65歳以上、女性が60歳以上の人が対象のハイエイジ向けのプラン「ジパング倶楽部」もあり、いずれも、通所の価格よりもお得な上に、大人がゆっくり上質な旅行を楽しめるプラントなっています。

JRおでかけネット:「おとなび」・「ジパング倶楽部

ショッピング

買い物の際のシニア向け優待サービスとしては、代表的なサービスとしてイオンの「G.G(グランド・ジェネレーション)」やイトーヨーカドーの「シニアナナコ」などがあります。

特にイオンの場合、G.G会員として受けられるサービスが充実しており、毎月15日はG.G感謝デーとしG.G関連のカードを持っている人は5%オフで買い物をすることができます。なお、対象年齢は55歳からとなっており、いわゆる準シニア世代の人も利用できるのが他社との大きな違いと言えます。

シニアナナコの場合は、ハッピーデーと呼ばれる8の付く日(8日、18日、28日)の他に、毎月15日と25日も5%オフで買い物できるので、割引してもらえる日数が多いのが特徴です。

イオン:「G.G感謝デー

イトーヨーカド―:「シニアナナコ

テーマパーク

シニア向けの優待割引サービスは、テーマパークでも実施しています。

東京ディズニーランドや東京ディズニーシーでは、65歳以上のパークチケット「シニアパスポート」を利用することができ、大人8,200円のところ7,600円で一日楽しむことができます。

また、「USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)」では大人7,800円~ですが、65歳以上のシニアは7,100円~利用することができます。

自動車運転免許の自主返納に関するサービス

シニアの優待割引サービスとはまた少し違いますが、自動車の運転免許証を返納することで受けられるサービスもご紹介しておきましょう。

最近では、シニア世代の運転免許証の自主返納件数が多くなっていますが、運転免許証を返納すると「運転経歴証明書」というものが発行されます。そちらを提示することで、さまざまなサービスを受けることができます。

例えば、路線バスを半額で乗ることができる、あるいはタクシー料金の割引サービスを受けることができるなど、多くのお得なサービスを受けられるようになっています。

サービス内容は自治体によってことなりますので、自分の住んでいる地域ではどんなサービスを受けることができるのか確認してみてはいかがでしょうか。

シニアに大人気!映画のシニア向け割引サービスとは?

ここからは、シニア優待割引の中でも利用率の高い、映画に関するシニア向けの割引サービスを見ていくことにしましょう。

映画館の座席

映画に関するシニア割引は映画会社によって対象年齢などが異なりますが、概ね60歳以上からとしているところが多いようです。毎日シニア割引で映画を見ることができるので、映画好きのシニアにとっては嬉しい優待サービスと言えます。

イオンシネマ

イオンシネマは、イオンエンターテイメント株式会社が運営する映画館で、その名の通りイオングループの映画館です。

イオンシネマの大きな特徴としては、55歳以上でシニア割引が適用されるところ。「ハッピー55」というシニア割引で1,100円で映画を見ることができます。先程も触れましたが、多くの場合シニア割引は60歳以上であることが多い中、55歳からシニア割引で映画を鑑賞できるのは嬉しいところです。

また、「夫婦50割引」というものもあり、夫婦どちらかが50歳以上であれば毎日全作品が2人で2,200円で見ることができます。

ハッピー55も夫婦50割引も、自分の年齢を証明する身分証明書が必要になりますので、忘れずに持って行くようにしましょう。

その他、イオンと言えばお客様感謝デーが有名ですが、毎月20日30日の映画料金が1,100円になるというのも、イオンシネマならではの割引サービスと言えます。ハッピーマンデーやハッピーレイトなど、曜日や上映時間で受けられる割引サービスが豊富なので、お子さんやお孫さんなどと一緒に利用するのもいいでしょう。

なお、イオンシネマでは、dポイントを貯めたり使うことができますので、ドコモをお使いの方は要チェックですね。新しい日常に合わせてドライブインシアターを実施するなど、さまざまな取り組みを行っているのも、イオンシネマならではと言ったところでしょうか。

(イオンシネマ:https://www.aeoncinema.com/

ユナイテッド・シネマ

ユナイテッド・シネマは、ローソングループの映画興行会社であるユナイテッド・シネマ株式会社が運営する映画館。接客サービスに定評があり、グッドデザイン賞を3年連続受賞するなど、オシャレな映画館としても有名です。

ユナイテッド・シネマのシニア割引ですが、60歳以上1,200円となっており、毎日適用されます。また、夫婦のどちらかが50歳以上の場合、同時刻、同一作品に限り夫婦2名で2,400円で見ることができます。年齢確認のための身分証明書を忘れずに持参するようにしましょう。

3D上映は上記の値段に+400円、4DX2Dは+1,000円、4DX3Dは+1,400円で見ることができます。

CLUB-SPICE会員の場合、チケット売り場で会員カードを提示すると、シニアは1,100円で見ることができるので、利用する機会が多い人は会員登録も検討してみてもいいかもしれません。

(ユナイテッド・シネマ:https://www.unitedcinemas.jp/index.html

TOHOシネマズ

TOHOシネマズは、東宝株式会社が子会社や関連会社を通じて運営している映画館です。歴史ある映画会社なので、ひいきにしている人も多いのではないでしょうか。新しい技術にも積極的に取り組んでおり、アトラクション型4Dシアター(MX4D)の採用は記憶に新しいのではないでしょうか。

さて、そんなTOHOシネマズのシニア向けの割引ですが、60歳以上1,200円となっており、夫婦どちらかが50歳以上であれば適用される夫婦50割引は、夫婦2人で2,400円で観賞することができます。

TOHO独自の割引サービスとしては、シネマイレージ会員になると6回鑑賞すると1回無料というサービスがあり、映画好きにはオススメの特典と言えそうです。また、毎週月曜日はauスマートパスプレミアム会員は1,200円で映画を見られるので、auユーザーは要チェックです。なお、auスマートパスプレミアムはauユーザーではなくても使えるので、気になる人はチェックしてみて下さいね。

(TOHOシネマズ:https://www.tohotheater.jp/

MOVIX

MOVIX(ムービックス)は、株式会社松竹マルチプレックスシアターズが運営する映画館です。「シネコンの老舗」とも呼ばれ、映画の音量調節や誰もが映画を楽しめる空間作りに定評があり、高い顧客満足度を誇っています。

そんなMOVIXのシニア向けの割引サービスは60歳以上1,200円となっており、夫婦どちらかが50歳以上の場合、同一上映回に限り2人で2,400円で鑑賞することができます。

毎月20日のムービックスデイは誰でも1200円で映画を見ることができ、MOVIXの会員登録をすることで6回鑑賞したら1回無料になる特典もあるので、利用する機会が多い場合は会員登録する方がお得と言えそうです。

(MOVIX:https://www.smt-cinema.com/index.html

109シネマズ

109シネマズは、東急レクリエーションが運営する映画館で、東北から九州まで全国展開をしています。

109シネマズにいるマネージャースタッフは「サービス介助士」の資格を有しており、車椅子での鑑賞や介助の必要な人の映画鑑賞を強力にバックアップしてくれます。全館バリアフリーとなっており、アシストフォンやブランケットの貸し出しを行うなど、快適な空間作りに定評があります。

そんな109シネマズでは、60歳以上の人は1,200円、夫婦どちらかが50歳以上の場合は、同一上映回に限り2人で2,400円となっています。ただし、3Dや4DX、4DX3Dの場合は価格が異なるので、詳しくは公式サイト、あるいは109シネマズの受付へご確認下さい。

(109シネマズ:https://109cinemas.net/

どこが一番お得?気になるシニア向け映画料金一覧

ここでは、各映画館ごとに映画料金をまとめてみました。

通常料金とシニア割引価格、シニアの利用の多い夫婦50割引の価格を掲載してみましたので、利用する際の参考になさってみて下さいね。

2020年時点の比較となります。価格の変動などもありますので、個別の店舗の正確な情報は公式サイトにてお問い合わせください。
一般料金 シニア割引価格 夫婦50割引価格(2名分)
イオンシネマ 1,800円 1,100円(55歳以上から) 2,200円(夫婦どちらかが50歳以上)
ユナイテッド・シネマ 1,800円 1,200円(60歳以上から) 2,400円(夫婦どちらかが50歳以上)
TOHOシネマズ 1,900円 1,200円(60歳以上から) 2,400円(夫婦どちらかが50歳以上)
MOVIX 1,800円 1,200円(60歳以上から) 2,400円(夫婦どちらかが50歳以上)
109シネマズ 1,900円 1,200円(60歳以上から) 2,400円(夫婦どちらかが50歳以上)

シニア割引はイオンシネマが最も安くなっているようです。

シニア割引などの他に、各映画館にはサービスデーが独自に設けられており、その日は誰でも割引価格で映画を鑑賞することができます。

各映画館のサービスデーは次の通りです。

サービス実施日 割引価格
イオンシネマ 毎月20日30日 1,100円(イオンカードの提示が必要)
ユナイテッド・シネマ 毎週金曜日 1,100円(メンバーズカードの入会が必要)
TOHOシネマズ 毎月14日 1,200円(誰でも)
MOVIX 毎月20日 1,200円(誰でも)
109シネマズ 毎月10日 1,200円(2Dの場合)

なお、一般的な映画の割引価格は次の通りです。

シニア割に適用されない家族や友人と映画を見に行く際には、ぜひこの日を狙っていきたいですね。

割引名称 割引価格
毎月1日(映画の日) ファーストデー 1,100円または1,200円
毎週水曜日 レディースデー 1,100円または1,200円(女性限定)
毎日20時以降 レイトショー 1,300円~
平日午前(第1回目の上映) モーニングショー 1,300円~

割引サービスを受けるには会員登録が必要なものもあるので、利用する映画館の公式サイトを事前にチェックしておくか、映画館のチケット販売カウンターなどで確認しましょう。

シニア割引や夫婦50割引に関しては必ず年齢確認書類が必要となるので、運転免許証や健康保険証など忘れずに持参するようにしましょう。

今回は映画を中心としたシニア向けの優待・割引サービスをご紹介してきました。

最近では、シニア割引を打ち出す企業が多くなってきています。セカンドライフを充実させるためにも、どんどん使っていきたいものです。

映画鑑賞が趣味のシニアの皆さん、シニア割引を大いに活用してセカンドライフを謳歌して下さいね。

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