定年後や子育てが終わったあとは、老後に向けた新しい生活が始まります。
充実した生活を過ごすためには「生きがい・やりがい」が欠かせません。
シニア・高齢者にとっての趣味はただの遊びではなく、人生を充実させる・健康的な生活を送るために必要なことなのです。
高齢者でも始めることの出来る趣味をまとめてみましたので、ぜひ新しい趣味を始めてみてはいかがでしょうか。
高齢者におすすめの趣味40選!
今回はどんな趣味がいいのかご紹介するにあたり、みんなが定年後・老後にどんな趣味をしているのか・したいのかについて1,000人の方にアンケートを実施しました。
実施場所:Webアンケート(クラウドワークス)
回答総数:1,009件
※Web媒体にて本アンケートを引用される場合、出典を明記した上で、当記事へのリンクをお願い致します。
【アンケート結果】
1位~10位 | ポイント | 21位~40位 | ポイント | ||
1位 | 旅行 | 578 | 21位 | テニス | 59 |
2位 | 園芸・ガーデニング | 241 | 22位 | 将棋 | 58 |
3位 | 読書 | 205 | 23位 | 卓球 | 54 |
4位 | 映画鑑賞 | 193 | 24位 | キャンプ | 54 |
5位 | ウォーキング・ジョギング | 169 | 25位 | 囲碁 | 52 |
6位 | 料理 | 134 | 26位 | ジグソーパズル | 50 |
7位 | ジム・ヨガ | 122 | 27位 | スイミング | 49 |
8位 | 編み物・手芸 | 115 | 28位 | バイク・ドライブ | 48 |
9位 | ピアノ・楽器演奏 | 106 | 29位 | カメラ | 48 |
10位 | ドラマ・テレビ鑑賞 | 105 | 30位 | 陶芸 | 44 |
11位 | ゲーム | 103 | 31位 | プラモデル | 44 |
12位 | クイズ・脳トレ | 103 | 32位 | 生け花・茶道 | 42 |
13位 | 登山 | 102 | 33位 | 盆栽 | 38 |
14位 | ボランティア | 93 | 34位 | プログラミング | 38 |
15位 | カラオケ | 92 | 35位 | 社交ダンス | 37 |
16位 | 絵画(油絵・水彩画・イラスト) | 92 | 36位 | ゲートボール | 34 |
17位 | 釣り | 88 | 37位 | 塗り絵 | 32 |
18位 | DIY・工作 | 88 | 38位 | プリザーブドフラワー | 28 |
19位 | 英会話・外国語学習 | 84 | 39位 | 文芸(小説執筆・ブログ記事) | 26 |
20位 | ゴルフ | 76 | 40位 | 動画投稿 | 16 |
※複数回答可能なため、投票人数ではなく、投票数(ポイント)と表記しております。
こちらのアンケート結果ですが、「旅行」と答えた方がダントツの人数となりました。
国内旅行・海外旅行色々ありますが、「神社・仏閣巡り」や「クルージング」がしたいという意見もかなりありましたね。
また、「動画投稿」や「プログラミング」についてこれから学んでいきたい、という方も少数ですがありました。これからは趣味の形も、今までと違ったものが増えてくるかもしれません。
それではここからは詳しいランキングと、内容の紹介をしていきたいと思います。
人気10選
旅行
旅行はシニア世代はもちろんのこと、それ以外の世代からも絶大な人気を誇る趣味です。
自分たちだけではなく、子世代や孫世代とも共有しやすい趣味ですし、自由な時間にあわせて色んな形で楽しめるのもありがたいです。
定年後、あるいは老後のセカンドライフを謳歌したい人にピッタリの趣味と言えます。
ソニー生命保険株式会社がシニア世代(50~79歳)の男女に対して「シニアの生活意識」をインターネットリサーチを実施、今現在の楽しみを聞いたところ47.9%の人が「旅行」と答えており、人気の高さがうかがえます。
シニアの旅行としては、国内だと首都圏や近畿地方、東海地方が人気ですが、北海道や九州なども年々人気が高まっていると言います。
特に北海道は札幌や函館、小樽など魅力的な観光地がたくさんあり、1日2日ではとても回りきれません。時間的に余裕のあるシニア世代の場合、のんびりゆっくりと観光することができ、北海道の広大な大地を存分に楽しむことができるでしょう。
海外旅行では、定番中の定番とも言えるハワイ、親日家の多さでも知られる台湾、花の都とも言われるフランス・パリなどが人気で、登山愛好家にはスイスなども人気の旅行先となっています。
その他、シニアの旅行としては、寺社仏閣を巡る旅や戦国武将の居城を巡る城廻なども多く聞かれますが、温泉を楽しむ温泉巡りもぜひおすすめしたいところ。
温泉は泉質によって効果・効能が異なり、シニアの健康に適した泉質もあります。自分が改善したい不調に合わせて温泉を巡るのも良いですし、風情のある温泉街を味わいに行くのもまた、楽しみのひとつと言えるでしょう。
園芸・ガーデニング
園芸やガーデニングも、定年退職後に始める趣味としてよく聞かれる趣味です。
シニア世代でも仕事や家事に追われて土に触れる機会が皆無だった人も多いですが、定年後の選択肢としてはとても人気のある趣味の一つです。
現役を退き、時間的にも気持ち的にも落ち着いた今だからこそ始めてみよう!と思う人が多いのかもしれませんね。
シニアが始める園芸やガーデニングには、庭いじりや魅せる庭を造るガーデニング、市民菜園やシェア畑を利用して野菜などを育てることなどがあげられます。もちろん、プランターでの栽培も可能なものもあるので、コツコツ一人で楽しみたい人やマンションに住んでいる人も自宅で手軽に楽しむことができます。
定年退職後あるいは老後を迎えたシニアが園芸やガーデニングを始めるメリットとしては、「生きがい」になりやすく、ハリのある生活を送れることにあります。ゼロから始めて育て上げることで達成感や癒し効果が得られ、健やかな毎日を送れるというわけです。
また、立ったりしゃがんだりと自然と身体を動かすことで運動不足の解消も期待でき、配置を考えたり植物の名前を覚えるなど頭も使うことから高齢者の体力・認知能力低下の予防にも期待されます。
読書
読書もまた、定年退職をしたシニアや老後のセカンドライフを楽しむシニアにオススメの趣味と言えます。
誰で気軽に始めることができ、自分のペースで行うことができるのでストレスなく続けることができますし、何より、新しい知識を得ることができるのは読書の最大の魅力でありメリットと言えるでしょう。
本を読むことは、シニア世代が気になる認知機能にもプラスの効果を発揮すると言われています。
読書は脳に備わる認知機能の要素である集中力・記憶力・思考力を駆使する行動で、言語能力もフル活用して行われています。
そのため読書をすることで自然に脳が鍛えられ、認知機能の向上が期待できるのです。
また、読書は心の栄養剤としても効果があることをご存じでしょうか。
本を読み始めるとそのことに夢中になり、思考がリセットされると言われています。例えば、何だか気持ちが晴れないときやイヤなことがあってストレスが溜まったときに本を読んだらスッキリした・・なんてことは、思考がリセットされたからと言えるのだとか。
定年退職をきっかけに生活環境ががらりと変わってしまって何だか落ち着かない、というシニアにもオススメです。
映画鑑賞
映画鑑賞も先にご紹介した読書と同じく、シニア世代にオススメの趣味です。
若い頃は忙しくてなかなか映画館に見に行く暇がなかったという人も、定年退職をして時間に余裕ができた今ならば、じっくりと楽しむことができるのではないでしょうか。
最近では、ショッピングモールの中に併設されている場合もあるので、お買い物のついでに立ち寄ることもできるので、気軽に楽しむことができます。
詳しくなってきたら、ローカルな映画館や小規模運営の映画館を巡ってみてもおもしろいかもしれません。
映画館によって異なりますが、多くの場合60歳以上でシニア割引が適用され、大人1名で1,800円のところ1,100円で鑑賞することができるのも、嬉しいポイントと言えそうです。
また、近くに映画館がない場合は、DVDやブルーレイなどを活用して映画鑑賞をすることもできますし、地上波放送やBS・CS・インターネットを使って鑑賞することも出来ます。
ハマった人の中には自宅にホームシアター設備を整えて、家に居ながら映画館の臨場感を味わうことも可能です。
映画館での鑑賞は臨場感を味わうことができて心身共にリフレッシュすることができ、自宅での鑑賞は好きな場所、好きな時間にリラックスしながら鑑賞できるので、やはりリフレッシュに繋がると言えるでしょう。
ただし、スマートフォンやタブレット端末を使用しての鑑賞は目に負担がかかりやすいので、シニアにはある程度の大画面で鑑賞することをオススメします。
ウォーキング・ジョギング
シニア世代の定番の趣味と言えばこちらではないでしょうか。
年齢問わずいつでも始めることができ、一人でも気軽に行うことができます。動きやすい服装と歩きやすい靴さえあれば始めることができるので、特に初期費用がかからないのも魅力的ですよね。
シニア世代が老後の趣味としてウォーキングやジョギングを始めるメリットとしては、運動不足の解消や健康維持があげられます。
定年退職後は活動範囲が一気に狭くなってしまう傾向にあり、運動量も減少傾向にあります。
その点をクリアにするのに、ウォーキングやジョギングは最適と言えるのです。
また、高齢者の生活の不安要素として多く聞かれるのが「寝たきりや介護が必要になることで子へ迷惑をかけてしまわないか」という声ですが、そうした状況を回避するためにも、ウォーキングやジョギングはオススメと言えます。
ウォーキングやジョギングには、肥満解消などのダイエット効果や、骨折の原因になり得る骨粗鬆症の予防に繋がると言われています。体重管理がしっかりと行えていて、そうした不安を解消することができますよね。
さらに、ウォーキングは脳内に気持ちを落ち着かせる物質を分泌するので、ストレス発散や認知症予防の効果も期待できると言われています。
料理
「料理」と聞くと女性を思い浮かべがちですが、「料理男子」なる言葉があるように男性にも人気の趣味となっています。
定年後のシニアが包丁を握って家族や友人に料理を振る舞うという光景は、最近では珍しい話ではなくなりました。
もちろん、女性も普段のご飯作りとは別に、お菓子などのスイーツを作ったりすることもあるでしょう。
料理をすることで、作る楽しみや食べてもらえる喜びを感じられる他に、分量を量ったり野菜などを切るなど頭を使うことも多いので、認知症の予防にも効果的と言えます。
料理教室に通って複数でワイワイ楽しむのも良いでしょうし、自宅で料理本やインターネット動画を見ながらコツコツ学ぶのもいいですね。
定年後の夫婦は家事分担をしっかり行うことで円満な関係を築くことができる、とも言われているので、そうした意味でも料理を趣味として選ぶメリットがあるのかもしれません。
なお、特にシニア男性の皆様、「材料費を考えずに食材を買う」「作るだけ作って後片付けをしない」といった行動は、世の奥様方に怒られてしまいますので、くれぐれもご注意を・・・!
ジムトレーニング・ヨガ
シニアになってもしなやかな身体でいたい、あるいは健康的でいたいという人はジムトレーニングやヨガはいかがでしょうか。
人間の体には筋肉がありますが、鍛えることで成長ホルモンが分泌され免疫力を高めてくれると言われています。
また、新陳代謝が高まるので、やはり免疫能力の向上も期待できます。
ジムトレーニングで筋肉を鍛えることは、外見だけではなく内面の強化にも繋がっているということになりますよね。
ヨガの場合は、しなやかな体を作るのに適した運動になります。自分の足で歩き続けるために必要な筋肉を作るほか、怪我をしづらい柔軟性のある体に整える効果もあるのだとか。
健康寿命を伸ばすことが叫ばれている昨今、ジムトレーニングやヨガを趣味として取り上げて、いつまでも若々しい体作りを行ってみるのもいいかもしれませんね。
編み物・手芸
編み物や手芸は、どちらかと言うと女性に人気の趣味と言えるかもしれませんが、男性にもぜひチャレンジして頂きたい趣味といえます。
編み物を含めた手芸全般のメリットとして、ストレスの軽減や認知・記憶機能の維持、集中力や達成感を高めるなど、さまざまな健康効果が期待できます。
手先を使い、構図や作り方など頭も使うことから、シニアにオススメの趣味と言えるわけです。
編み物や手芸に興味があっても、器用じゃないからできない・・と諦めてしまっている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
手芸と一言で言っても、刺繍や裁縫などの定番のものから、最近では羊毛フェルトを使った人形作りや、レジンを使ってアクセサリーを作ったりなど多種多様になっています。
編み物も、いわゆる「棒編み」や「かぎ針編み」といった馴染みのあるものから、棒編みとかぎ針編みを融合させた「アフガン編み」、自分の手指を使って編む「ゆび編み」など、男性でも手軽に始めやすいものもあります。
編み物用品も手芸用品も100円ショップで材料を揃えることができるので、手軽に始めることができるのも新しく始める趣味としてオススメしやすい点です。
ピアノ・楽器演奏
最近では、定年を機にピアノなどの楽器演奏を趣味に持つシニアも多いようです。
ピアノを弾くのには手先を使うだけでなく、音楽を奏でるために楽譜を理解し、リズムよく弾いていく必要があります。
この一連の動作が脳を活性化させ、高齢者の不安要素である、認知症の予防の効果が期待できると言われています。
他の楽器の演奏にも同じことがいえ、例えばギターは、ピアノと同じく手先を使って弦をはじいて演奏していきますが、弦を押さえる箇所を覚えて、力加減に配慮して演奏していきますし、ドラムもリズムよく叩く必要があり、体全身を使って演奏します。
もちろん、いずれも頭を使う楽器であることは言うまでもありません。
昔取った杵柄で再チャレンジする人はもちろん、憧れから始める人も少なくない楽器演奏の趣味。シニアを対象とした音楽教室があったり、楽器演奏が好きな人同士でバンドを組んでみたりと、社会的な繋がりも見込める趣味です。
始めはついていくのが大変かもしれませんが、少しずつ確実に上達すると言われていますので、興味がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ドラマ・テレビ鑑賞
映画はちょっと敷居が高いかな・・という人は、ドラマやテレビ鑑賞を趣味としてみてはいかがでしょうか。
地上波放送の作品はもちろんのこと、BS(衛星)放送やCS放送(スカパー!及びスカパー!プレミアムサービス)でもたくさんの作品を見ることができます。
最近ではインターネット動画配信サービスが充実しており、Netflix(ネットフリックス)やAmazon(アマゾン)プライムビデオ、Hulu(フールー)などを利用すれば見たいときにいつでも見ることができます。国内ドラマはもちろんのこと、海外ドラマも観賞可能です!
サービスごとに配信されている番組が異なるので、自分が見たいジャンルの番組が多く配信されているサービスを選んでみるといいかもしれません。
例えば、国内外の番組を余さず見たくリアルタイム配信がお好みであればHuluが、画質や機能を重視しながら独自のオリジナル作品を見たいのであればNetflixがいいなど、各社それぞれに強みや特徴があるので、自分にあったサービスをチェックしてみましょう。
なお、時代劇がお好みの場合はU-NEXT(ユーネクスト)やFOD(フジテレビオンデマンド)などが充実しているようですよ。
アウトドア・スポーツ
ここからはアウトドア・スポーツの趣味をご紹介します、健康的に楽しめる点が良いですね。
釣り
アウトドア好きなシニアにピッタリな趣味と言えばこちら!
老若男女問わずに行えて夫婦で楽しむことも可能ですし、お子さん、あるいはお孫さんともワイワイ楽しむことができます。気心の知れた釣り仲間と楽しむのもいいですよね。
釣りは「海釣り」と「川釣り」の2種類に分けることができ、海釣りは波止釣り、磯釣り、投げ釣りなど、川釣りは渓流釣りや鮎釣り、マブナ釣りなどがあります。
釣りの世界では「フナに始まりフナで終わる」という言葉があるようで、ビギナーはマブナ釣りから始めると良いそうです。
竿や仕掛け、エサなどの釣り道具の他、長靴やバケツなど揃えるものが多いので初期費用は若干かかってしまうかもしれませんが、頭や体を使い、大自然と触れあうことができるので、体力増進やリフレッシュ効果が期待できます。
なお、餌を付けるのが苦手な人は、ルアー(疑似餌)を使って楽しむこともできますよ。
登山
最近、シニア世代に大流行中の登山。その魅力はなんといっても、山頂に到達した時の達成感です。
登頂先でしか見ることができない景色があるのはもちろん、それを眺めているときの満足感や達成感も、登山ならではの醍醐味です。
登山仲間や山荘のご主人など、登山を通じて様々な人と交流ができることも、登山の魅力の一つです!
さらに登山は、シニア世代の健康づくりにも最適です。
登山自体がハイペースな運動なので足腰が鍛えられるのはもちろん、登山を達成するために行う準備(体力づくりなど)によって、運動習慣の確立や生活習慣の改善、ひいては生活習慣病の予防にもつながります。
ある程度の基礎体力が必要な上、きちんと準備をしないと危険が伴う趣味ではありますが、山の中で大自然を感じるという体験は素晴らしいものですので、興味があればぜひ、登山に挑戦してみてください!
社交ダンス
高齢者の趣味の中でもアクティブな趣味ともいえる社交ダンス。最近では「ボールルームダンス」や「ダンススポーツ」とも呼ばれていますよね。
ワルツやタンゴ、ルンバ、フォックストロット、チャチャチャ、ジャイブなどの種類があり、華やで優雅な姿とは裏腹に体力を有する趣味といえます。
始めるにはダンスシューズやダンス用の衣装が必要となり、衣装はレンタルも可能で練習の際は普通の靴でも問題ないようです。
高齢者を対象とした市町村単位の講座やダンススクール、ダンスサークル、カルチャースクールなどで学ぶことができ、体験レッスンや見学を実施しているところもあるので、気になる場合は利用してみるといいでしょう。
それでも敷居が高いかも・・と思う人は、まずは社交ダンスに関する書籍やDVDなどを見てみてもいいかもしれません。書店の趣味のコーナーなどで探すことができますよ。
基本の動きは1日でマスターできると言われており、リードと呼ばれる男性の動きや、リードに従うフォローと呼ばれる女性の動きも1ヶ月ほどで身につくと言われていますので、気構えずにチャレンジしてみましょう。
リズム感を養うことができ、コミュニケーション能力の向上も見込めるので、老後のセカンドライフをもっと充実させたいシニアにオススメ!競技ダンスを目指すこともできるので、向上心を忘れたくないシニアにも向いている趣味と言えます。
スイミング
スイミングは、男女問わず定年後もまだまだ体力維持に努めたいと思うシニアに人気の趣味です。
体全体を使うスポーツですが、水の中で行うため体に過度な負荷がかからず無理なく運動することができます。
血流や新陳代謝を促進するとされており、全身の筋肉を効率よく鍛えることができるため、疲れにくくパワフルな生活が送れるようになるのだとか。
また、リラックス効果の高いスポーツとも言われており、有酸素運動であることから良い睡眠をとることができます。
気兼ねなく始めるのであれば、市民プールや温水プールなど設備のあるところで自由に泳いだり歩いたりすることもできます。
一方、基礎からやり直したい、あるいはマスターズなど本格的な競技を視野に入れている場合は、スイミングスクールやスポーツジムなどに入会して教えてもらうのが最善の方法と言えるでしょう。
スクールなどに通うと新しい人脈も築くことができ、人と合うことが楽しくなりハリのある毎日を送ることができます。定年後、人と会話することがなくなりそうだな、と不安に思う場合は、積極的に入会を検討してみても良いかもしれませんね。
スイミングをするのに必要なものとしては、水着や水泳帽、ゴーグルなどとなっており、スクールなどに通う場合は入会費や年会費が別途必要になります。
泳ぎに自信がない人でも、水中を歩くだけでも効果があるので、「自分は泳げないからムリかな・・」と諦めずに歩くことから始めてみましょう。
ゲートボール
一昔前よりも競技人口が減っていると言われるゲートボールですが、高齢者の老後の趣味の代表格として未だに人気を集めています。
5人1組となり、ゴールポールにボールを早く当てたチームの勝ちとなっており、日本発祥のスポーツです。子供から大人まで楽しめて、国際大会も開かれています。
制限時間が決められてはいるものの、一度上がったプレイヤーは再度試合に参加することができないというルールがあります。
そのため、早くゴールをすることよりも相手の邪魔をして進ませないことが重要となる、体力よりも知力が試されるスポーツです。
とにかく、運動が苦手な人でも気軽に始められるのが最大の魅力。「作戦50%・技術20%・時の運30%からなるスポーツ」と言われる位ですので、体力に自信がない・・という人も安心ですね。
屋外でのスポーツになるので天候に左右されがちですが、太陽の光を浴びて外の空気を吸いながら運動できることもあり、リフレッシュ効果は絶大です。
ゴルフ
ゴルフは、言わずとしれた紳士淑女のスポーツ。クラブでボールを打ち進め、少ない打数でカップにボールを入れることを競う競技です。
日本のゴルフ競技人口は約700万人と言われており、多くの人に愛されていることが分かります。
シニアを対象にしたゴルフスクールなどもありますし、テレビ番組などでもゴルフの基本を取り上げているものもあるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。もちろん、書店で教本を購入するのでもOKです。
そんなゴルフですが、シニアの趣味としてオススメしたい!というポイントがいくつかあります。
まず第一に、ゴルフは他のスポーツに比べて体への負荷がかかりにくいとされており、無理なく体を動かすことができます。次に、上達の具合が分かりやすく、達成感を感じやすいという点。
もちろん、上達するには練習は欠かせませんが、ゴルフの打ちっぱなしなど自分のペースで練習も行えるので気負わずできます。
そして、最もシニアにオススメしたいポイントとして、ゴルフは「考えるスポーツ」というところ。
打数を少なくするために、ボールをどこに飛ばせば良いか、どのクラブを使えば良いか、力加減はどれ位にすれば良いかなど、とにかく綿密に考えるスポーツです。考えるということは、脳へも良い刺激となるので、脳トレとしての効果も期待できます。
クラブやウェアを購入したり、ホールに出るとなるとなかなかの出費にはなってしまいますが、健康寿命を延ばすという意味では有効な趣味と言えそうです。
テニス
ゴルフと同じく、紳士・淑女のスポーツと呼ばれるテニスもまた、シニアの趣味として注目を集めています。ゴルフなどに比べると用具なども手軽に揃えることができるのも嬉しいところです。
テニスの試合は激しい運動のように見えますが、定年後から始める初心者でもテニスは楽しめます。
初心者やシニアを中心としたテニスサークルに入れば、皆同じレベルからのスタートなので、気兼ねなくテニスを学ぶことができますよ。
テニスは有酸素運動でありながら無酸素運動の要素も含まれています。したがって、瞬発力と持久力をバランス良く鍛えることができ、体幹や心肺機能を鍛えることができます。
どちらかと言うと下半身の強化が期待されるので、高齢者の不安要素である、歩行機能の老化も防止することができますね。
ただし、無理は禁物!頑張りすぎてしまった結果、体を痛めてしまっては本末転倒です。自分のペースで楽しむようにしましょう。
卓球
定年後の高齢者が趣味として行うスポーツの常連とも言える卓球は、老若男女問わず楽しめるスポーツ。落語家の三遊亭小遊三師匠や林家こん平師匠なども愛好していることで有名ですよね。
コートが狭く行動範囲がそれほど広くないことから、運動が苦手なシニアや体力に自信がないシニアにも始めやすいスポーツと言えます。
卓球は体力勝負というよりも技術面が光るスポーツなので、シニアであっても練習を重ねて上達すれば、グングン伸びると言われています。
当然ながら、自分たちよりも若い世代に試合で勝つこともあり、やりがいを感じることができるのだそう。
卓球をすることによって、動体視力や瞬発力が鍛えられるため、とっさの動作に反応しやすくなると言われています。高齢者の転倒は寝たきりになってしまう危険性もあるので、そうしたことを予防できる体力が身につくのは嬉しい限りです。
また、技術面を向上させるために、さまざまな感覚を研ぎ澄まして覚えていくので、脳への刺激も期待できます。
カルチャースクールやサークルなども比較的多いので、近場でとりあえず始めやすいのも嬉しいですね。
バイク・ドライブ
昔からバイクや車が好きというシニアが選びやすい趣味と言えばこちら。「シニアライダー」なる言葉があるほど、定年後も変わらずバイクに乗ってドライブをする人は多いようです。
また、車好きの人の中には、時間を掛けて長距離ドライブ旅行に出る人も。フェリーを利用してマイカーと共に移動し、のんびり車の旅を楽しむと言ったところでしょうか。
バイクや車でのドライブを趣味にするメリットとして、ストレス解消やリフレッシュ効果が高いという点は外せません。
どちらも一人で楽しむことができ、風を切って颯爽と走る爽快感は何物にも代えられません。
購入費や維持費を考えると決して気軽な趣味ではありませんが、いずれも年代問わずに行える趣味なので、若い世代との交流したりと生活の刺激になることも期待できます。
ただし、バイクも車も一歩間違えれば事故に繋がることもありますし、最悪の場合は他人を巻き込んでしまうことも考えられます。運転する際は安全に配慮し、自分の運転技術を過信しすぎないようにしましょう。
DIY・工作
DIYや工作と聞くと男性のイメージが強いですが、最近では「DIY女子」といった言葉があるように、女性でも気軽に楽しめる趣味となっています。
誰でも手軽に始められ、手先が器用な人であれば家具やインテリアなど、さまざまなものを手作りすることができます。
手先を使った作業である他、設計図を書いたり寸法を測ったりと頭も使うので、脳トレとしても期待できる趣味と言えるでしょう。
また、機械いじりが得意な人であれば、電子工作というジャンルもあります。
電子部品とプログラミングを用いて機械を一から作っていくジャンルで、基本的な工具があれば始めることができます。ラジオや時計、インターホンなどを作る初心者向けのキットも販売されており、創り上げた達成感を味わうことができます。
上を目指せば目指すほど、技術力や資金が必要になりますが、それに見合ったやりがいは備わっているかも!?
キャンプ
アウトドア好きの代表格の趣味と言えばこちらではないでしょうか。
家族や仲間と楽しむイメージだったキャンプですが、ここ数年はソロキャンプと言われる「お一人様キャンプ」が流行っていますよね。
キャンプの醍醐味と言えば、何と言っても「開放感がある」という点です。何のしがらみもない空間である自然の中で、自分の好きなように時間を過ごすことができるのは、この上ない贅沢な時間と言っても良いかもしれません。
また、キャンプと一言で言っても、いわゆる野外でテントを張って行うキャンプの他に、キャンプ場内にある宿泊施設で野営するグランピングがあります。
キャンプには興味があるけど、何から始めたら良いか分からない・・という人は、まずは必要なものがすべて用意されているグランピングから始めてみてもいいでしょう。
いろいろと用具を揃えていくので費用はそこそこかかってしまいますが、自分のお気に入りを揃えていくのもまた楽しみと言えそうです。
カメラ
カメラもシニアの趣味の中では人気のあるジャンルです。
カメラには、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラ、コンパクトデジタルカメラがあり、自分でレンズを取り替えて倍率などを設定しながら撮りたい場合はデジタル一眼レフかミラーレスがオススメです。
スマートフォンのカメラ感覚で手軽に撮りたい場合はコンパクトデジタルカメラで大丈夫でしょう。
カメラの魅力は、「その一瞬の表情を収めることができる」というところではないでしょうか。
目の前にあるキレイな夕日は、肉眼ではその時しか見られません。もちろん、脳裏にしっかりと焼き付けておけば良いのでしょうが、せっかくなら鮮明に覚えておきたい。そんなときにカメラが実力を発揮するわけです。
風景に限らず、可愛いお孫さんの表情やペットの仕草もパチリと収めておけば、いつでも振り返ることができますよね。
最初は何をどう撮ればいいか分からず、あたふたしてしまうかもしれません。しかし、自分の中での会心作が撮れると、何とも言えない達成感や喜びを覚えるものです。上達してきたら、自分の撮った写真をコンテストに出してみるのもいいでしょう。
カメラも他の趣味と同様に写真を撮れば撮るほど、カメラに触れれば触れるほど上達していきますので、やりがいを感じる趣味と言え、カメラの購入費用こそかかりますが、永く続けられるところも魅力的な趣味といえます。
ボランティア
近年、日本は多くの災害に見舞われていますが、その際に、被災者にとってとても頼りになるのがボランティアの存在です。
内閣府の発表によると、70歳以上の高齢者の47.5%が働いている、あるいはボランティア活動や地域社会活動を行っているという数字が出ています。※内訳を見ると男性では51.7%、女性では44.2%
学生や社会人などの現役世代のボランティア参加も多く見られますが、どうしても時間的に制限がかかってしまうのは否めません。
しかし、定年後のシニアは時間的にも余裕があり、じっくりと取り組めることからライフワークとするシニアが多いということなのでしょう。
もちろん、ボランティア活動は災害ボランティアだけではありません。地域の見回りや花壇の整備、河川清掃などさまざまなものがあります。
ボランティアをすることで、自発性や責任感が養われ、仲間ができることからコミュニケーション能力の向上も期待できます。報酬が発生するわけではありませんが、お金では変えられない、貴重な体験をすることができるのはボランティア活動の最大の魅力です。
室内・インドア
最後に室内・インドアで出来る趣味一覧です。雨が降っていても大丈夫だったり、一人でコツコツ出来る点も人気ですね。
英会話・外国語学習
近年、シニアの趣味として人気の英会話ですが、英語以外の外国語学習にも注目が集まっています。
日本を訪れる外国人観光客への対応や、海外旅行へ行った際に現地の人とコミュニケーションが取れるようにといったことが多いようです。
シニアが英会話や外国語学習を趣味とするメリットとしては認知症の予防があげられ、自然な脳トレーニングとして高い効果があるのだとか。
認知症予防の脳トレと言えば数独が有名ですが、それらのトレーニングよりも効果があるという研究結果もあるほどです。
その他、交友関係が圧倒的に広くなるので、生活にハリが出て毎日をポジティブに過ごすことができるのも、英会話や外国語学習を趣味とするメリットと言えるでしょう。
英会話や外国語学習は、通信教育などの独学でももちろん可能ですが、より上達したい人やネイティブな発音を聞き取りたい場合は、やはり英会話スクールなどに通うのが一番です。
シニア専門のクラスが設けられていたり、自宅にいなが授業を受けることができるオンライン英会話もあるので、ライフスタイルに合わせて、無理なく続けられるものを選んでみましょう。
カラオケ
カラオケもまた高齢者に人気の趣味です。昔は数人で楽しむものでしたが、今では一人だけで楽しむ、一人カラオケも人気となっています。
シニアのカラオケは健康効果も高いとされており、歌う際に腹式呼吸をしていることから自然と有酸素運動を行っている状態になります。
有酸素運動は血流を良くする効果があるので、冷え性の改善や免疫力のアップが期待でき、丈夫な体作りに一役買ってくれるのです。
また、大きな声で歌を歌うので、ストレス発散にも効果的。ストレスはさまざまな不調を引き起こす原因となるので、元から断つことができますね。
しかし、中には「歌うことは好きでも歌唱力に自信がないから・・・」と諦めている人もいるかもしれませんが、大丈夫です!ちょっとしたコツさえ掴めば、歌は誰でもうまくなれるものなのです。
カラオケは生涯にわたって続けられる趣味と言えます。
シニアであれば料金の安い平日の昼に部屋を借りることができるので、それほど大きな出費にはならないのもポイントです。
ゲーム
少し前までは、ゲームと言えばテレビゲーム、あるいはゲームセンターへ行ってプレイするものでしたが、最近はスマートフォンでも高品質なゲームをすることができるようになりました。
その結果、ゲーム=若い人がするものではなくシニアでも気軽に手軽に行えるものとなり、趣味として行っている人も増えてきています。
スマホゲームの中でも爆発的にヒットしたのが、ポケモンGoですね。若い人はもちろん、シニア層にも人気を集めたことは記憶に新しいところではないでしょうか。
その他にも最近はドラクエウォークや妖怪ウォッチワールドなど新しい作品も揃っています。
位置情報を使ったゲームは、自分の足で歩かなければ欲しいものが手に入らないので、自ずと外に出て歩くようになります。つまり、シニアにとっては運動不足の解消にも繋がり、一石二鳥というわけです。
「ゲーマーグランマ」という呼び名でも有名な、89歳になるおばあちゃんゲーマー森浜子さんという方もいらっしゃいます。
森さんはYouTubeにチャンネルを持ち、そこで自らがプレイしているゲームを動画投稿し公開しています。
動画はもちろんですが、ご本人がとにかく楽しんでプレイしているのが印象的で、とても89歳には見えません。ゲームがシニアの趣味に向いていることを体現しているようですよ。
これからはシニアでのゲームチームや集まりなども増えていくと思いますので、定年後の立派な趣味の1つになっていくと思います。
囲碁
囲碁の歴史は古く、ルーツは中国とされ、日本では平安時代から広く親しまれていたと言われています。
戦国武将のたしなみとしても用いられていた囲碁は、現在ではインターネットを介して行う「ネット碁」も行われており、時代の変化に合わせて形を変えています。
囲碁のルールは、白と黒の石を交互に打ち、相手の陣地をより多く囲んだ方の勝ちとなります。
囲碁は集中力をはじめ、思考力、判断力、記憶力が養われるため、脳にとって良い刺激になります。次の一手を打つ場所はもちろんのこと、その先も見据えながら進めていくので、頭のトレーニングとしては最適です。
また、囲碁の愛好家は世界中におり、国籍や年代を問わずに対戦することができます。冒頭でも触れた、ネット碁を活用すれば、世界中の囲碁ファンと対戦することも夢ではありません。
囲碁の基本ルールは、書籍やインターネットなどで学ぶことができ、テレビゲームやスマホゲームで碁を打つことができます。
本格的に囲碁を楽しみたい場合は、囲碁のサロンや碁会所などに入会するといいでしょう。有料にはなりますが、プロの棋士やインストラクターに直接囲碁を教わることもできますよ。
将棋
日本古来のボードゲーム、将棋。将棋の魅力はなんといっても、「読み合い」です。
次に相手がどう来るか、相手がこう来たら自分はこう動いて、といったように戦術を組み立てて駒を動かしていきます。
その読みがぴったりと的中して勝てた際の喜びはひとしおです。
また、上手な人が考案した駒の動かし方を自分で取り入れて発展させてみたり、あえてパターンを破った動かし方を考案してみるなど、創意工夫すればより楽しめるゲームなので、体を動かすよりも、じっくり考えるのが好きな方におすすめです。
ちなみに、最近ではインターネット上で手軽に将棋を指すこともできますので、昔よりもお手軽にはじめることが出来ます。
はじめる段階では覚えることがそこそこ多いですが、一度覚えてしまえば長く楽しめる趣味なので、興味があればぜひチャレンジしてみてください!
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定年後・老後の趣味として将棋を始めよう!シニアから始める将棋のすすめ
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プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、生の花や葉を特殊な液に浸けて、水分を抜いたものを加工し作ります。
生花のような鮮やかな色合いな上に日持ちが良いので、近年ではお祝い事などのプレゼントにもよく用いられています。
プリザーブドフラワーの工程は、脱色→着色→乾燥→ワイヤリングと、なかなか手間がかかりますが、老後のセカンドライフとしてじっくり腰を据えて行う人も多いようです。
自分で作った物をプレゼントして喜ばれると、こんなにも嬉しいものなのかと感動さえするものです。
美的感覚と独創性がものをいう趣味なのでセンスを問われる部分はあるものの、世界にひとつしかない自分だけの作品を創り上げる喜びは、この上ない物といえます。
趣味として始めるには、通信教育を受ける、あるいはプリザーブドフラワーを教えているカルチャースクールなどに通って基本を学ぶことが最善と言えます。
盆栽
盆栽の発祥は中国ですが、日本に入ってきたのは平安時代と歴史が深く、江戸時代になって「盆栽」という名前が定着しました。
昔は老人の楽しむものと思われていましたが、最近では若い男性や女性からも熱い視線を浴びています。
「盆栽の神様」と謳われる盆栽作家の木村正彦氏の作品ともなると、高い物だと何百万円、何千万円というレベルになるのだとか。
日本では未だ園芸品の域を超えない部分がありますが、欧米諸国では歴とした芸術品として取り扱われています。
何億という桁違いな値段で取引されるものがあるのが、その何よりの証拠といったところでしょうか。
自分の手入れ次第で良くも悪くも変化する盆栽は、まさに生きた芸術。やりがいを感じたり、向上心を培うことができる趣味と言えます。また、盆栽には品評会というものがあり、自分の育てた盆栽を公の場に発表できる場があります。高評価を貰えれば、やはり嬉しいものですし活力になりますよね。
始めるにあたり、盆栽の購入や手入れをするための剪定ばさみ、肥料など最初に揃えるものはやや多めと言えます。
肝心要の盆栽は、ピンからキリまでありますが、最初のうちは2,000~5,000円程度の盆栽から始めて練習するといいでしょう。分からない場合は、園芸店のスタッフに聞きながら揃えても良いかもしれません。
盆栽を置くスペースを確保できない、あるいはもっと手軽に盆栽を始めてみたいという人は、大きさが10cm以下のミニ盆栽と呼ばれる盆栽もあります。小さめサイズなので女性でも扱いやすく人気があり、何個か揃えてインテリア感覚で部屋に飾ることもできるのも、ミニ盆栽の良いところといえます。
陶芸
定年退職後にやってみたい!と思う趣味の常連とも言える陶芸ですが、やはりその魅力は、自分で作った器や皿、コーヒーカップなどで食事ができるというところでしょう。
既製品にはない味わい深さや温かみのある作品に仕上がることはもちろん、何より世界にひとつだけのものなので、出来上がったときの感動はひとしおです。
また、粘土を捏ねて形を作り焼き上げる工程は、初めての人でも取り組みやすく、肩肘張らずに楽しむことができます。
ろくろに慣れるまでは思っていた形ができなかったり、焼き加減が分からず失敗してしまうこともありますが、何回か経験を積めば必ず上達するので、気負わずに取り組んでいきたいものです。
陶芸を習うには、陶芸教室に通って基本を学ぶのがベター。陶芸教室やカルチャースクールなどを利用して、基本をしっかり学びましょう。
教室やスクールは男女問わず、さまざまな年代の人が集まっています。
基本的には個人での作業となるので、一人で黙々と没頭することも可能ですし、みんなでワイワイ楽しく学ぶことも可能。自分のペースで学ぶことができるのでご安心を。
さらに、最近では自宅で手軽に陶芸体験ができるキットが販売されています。手頃なものなら1,000円未満で購入可能で、本格的な入門キットは1万円前後となっています。
陶芸教室やカルチャースクールに通う野は敷居が高いので最初は一人で・・・という人にオススメです。
ジグソーパズル
ジグソーパズルが趣味?と思うかもしれませんが、侮ってはいけません。ジグソーパズルには多くの魅力が詰まっています。
まず、ジグソーパズルは男女、年齢問わずに楽しむことができるので、夫婦でも、家族でも友達同士でも楽しむことができます。もちろん、お孫さんとも楽しむことができるので、共通の趣味にすることもできますよね。
そして、言うまでもありませんが、ジグソーパズルは頭を使い、手先を使います。
考える力や集中力が培われ、手を動かして作業していくので認知機能を維持したいシニアにオススメです。
コツコツ組み合わせていき、時間を掛けて創り上げていくため、出来上がったときの達成感も半端ではありません。
種類も豊富なので自分のレベルに合わせたものを探しやすく、お財布事情に合わせて選べるのもジグソーパズルの良いところです。
余談ですが、ジグソーパズルを趣味にしている著名人の中には、相対性理論でお馴染みの天才物理学者アインシュタインや、マイクロソフトの共同設立者ビル・ゲイツ氏などがいます。
初心者は300ピースから始めるのがオススメのようなので、興味のある人は自分の好みの図柄でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
クイズ・脳トレ
クイズや脳トレは幅広い年代で楽しめる趣味ですが、その種類もさまざまです。
例えば、クイズには雑学クイズやなぞなぞ(とんち)、小学校や中学校で習うものをクイズにした学力クイズなどもよくテレビ番組で目にしますよね。
難易度もさまざまで、なぞなぞであれば小さなお子さんと一緒に楽しむことができますよね。
難易度の高いクイズ好きならば、「東大王」や「Qさま」でもお馴染みの、東大卒や現役の東大生で構成されるquizknock(クイズノック)の作成するクイズに挑戦してみるのもいいでしょう。
またクイズとは少し違いますが脳トレもおすすめです。
そもそも、「脳トレ」とは、脳機能の向上を目的としたトレーニングのことをいいます。言い方を変えれば、脳機能に対して良い刺激となるものは、概ね「脳トレ」と位置づけられると考えられます。
という訳で、脳トレというと先程ご紹介したクイズや、計算を解いたり漢字の読み書きをしたりと何かしらの問題を解くといったことがまっ先に浮かびますが、実はそれだけではありません。
例えば、折り紙。いつでも、どこでも、誰でも手に触れることができますよね。
手先を使い、出来上がりを考えながら織り上げてひとつの作品を作るので、脳に良い刺激を与えます。完成した達成感が、さらに脳に良い影響を与えてくれるので、高齢者の趣味としてかなりオススメと言えます。
ちなみに、新聞の音読や本の読み聞かせも脳トレになるそうなので、普段の生活で活用してみてはいかがでしょうか。
小説執筆
本好きのシニアが挑戦してみたい!と思う趣味の中に、小説執筆があります。
小説執筆の魅力は、何と言っても自分が作りたい物語を自分の手で創り上げることができる点です。本を読んでいて、「自分だったらこんな結末にしないのに・・」や「こんな風にしたらもっと面白いのに!」なんて思ったことはないでしょうか。
その「自分だったら」を創り上げていくのが、趣味としての小説執筆の醍醐味なのです。
最初は、好きな作家さんの作風を真似て書いてみても良いでしょう。そこから、オリジナルの作風を創り上げていく。キャラクターの個性にオリジナル性を含ませたり、表現の仕方に自分らしさを入れ込んだり、自分の表現したいように書き上げていくことで、達成感へと繋がることでしょう。
また、小説を書くことは向学心も養います。
歴史小説を執筆するのであれば、その時代についてとことん調べなければいけません。時代背景やどういったものが流行っていたのか、庶民の生活はどうだったのかなど、自然と学びが深くなることで、知識が増え、脳にも良い刺激を与えます。
書き上げた作品は、発表することも可能です。インターネット上で発表することもできますし、公募という形で出版社などに応募してみてもいいでしょう。
様々な経験をしてきたシニアだからこそ書くことができる、素晴らしい作品が執筆できるかもしれませんよ。
プログラミング
プログラミングを趣味にしたいシニアは、もともとパソコンを扱うのが得意な人やプログラミングに興味があった人がほとんどで、定年後もパソコンでコツコツ作業をしたいという人が多いようです。
そもそも、プログラミングとは、人間がしたいこと(プログラム)をコンピューターに教えることをいいます。
プログラミングの最大の魅力は「自分で創り上げる」こと。アプリやwebサイトを作ることができ、出来映えが良ければ、世界中の人に使ってもらえるかもしれません。
自分が作ったものを世界中の人が使っているなんて、ものすごくかっこいいですよね。
プログラミングを学ぶにはスクールなどに通うのが一番手っ取り早いのですが、残念ながらシニア向けのスクールは全国的に少ないので通常の初心者向けコースに参加する必要があります。
イベントなどでシニアを対象としたプログラミングスクールが実施されたり、あるいはカルチャースクールでプログラミングを開講するなどがあった際は、積極的に募集を考えてみても良いかもしれません。
もちろん独学で勉強することも可能です。昔に比べて書籍が豊富になり、インターネットでのコースも増えていて勉強しやすくなっているので、自分のペースで始めたい人にもオススメです。
動画投稿
動画投稿と言えばYouTube(ユーチューブ)ですが、最近ではTikTok(ティックトック)やインスタライブ、LINE(ライン)ライブなど選択肢が増えてきました。
そんな動画投稿ですが、最近では若者に負けじと劣らずシニア層の投稿者が増えています。
シニア世代が動画投稿をするメリットとして、動画投稿サイトの特性が関係しています。
動画投稿は、毎日アップすることがベストと言われており、毎日配信することは再生回数を増やしたりチャンネルの登録者数の増加が期待できます。
ただ、分かっていてもなかなかできないのが、この動画投稿の難しいところ。学生や社会人は時間に限りがあるのでハードルが高くなりがちです。しかし、シニアの場合は時間的に余裕があり、毎日コンスタントに配信することができます。
人生経験豊富で話のネタも豊富、コミュニケーション能力に長けていることから、一気に人気チャンネルに上り詰めることも可能という訳です。
例えば、ユーチューブで見てみると、逆再生をすることによって歌が成立するリバースシンガー中田芳子さん(88歳)。
最高齢ユーチューバーと言われている彼女は、広告収入などで得られる毎月の平均収入こそ0円ですが、チャンネル登録数は7,000人以上、動画再生回数は50万回以上と一定の支持を集めています。
また、2019年デビューの新人ユーチューバーでありながら、チャンネル登録者数が4万人以上のデン爺さん(82歳)は、毎朝日課にしているシャドーボクシングや日常の生活をアップしているだけではありますが、引き込まれる話術が大ウケし、動画再生回数は驚異の265万回以上となっています。
この他にも、ユーチューブにはたくさんのシニアユーチューバーのチャンネルが開設されており、誰でも気軽に投稿することができます。
定年退職を機に何か面白いことを始めたいという人は、動画投稿も趣味として検討していても良いかもしれませんよ。
プラモデル
プラモデルは、年齢を問わず特に男性に人気の趣味と言えるでしょうか。
プラモデル本体はサイズや難易度によってさまざまな価格帯のものがありますが、ニッパーやカッター、ヤスリなどの道具は100円ショップでも揃えることができるので、手軽に始められるといえます。
プラモデルの種類としては、戦車や戦艦、城などいわゆる昔からあるジャンルのものから、アニメのキャラクターやロボットなどのプラモデル、スポーツカーやクラシックカー、デコトラなどの車のプラモデルなど豊富にあります。
そのため自分が作りたいものを選べる選択肢の広さも嬉しいところです。
子供の頃に作りたかったものを作るのも良いですし、時間に余裕がある場合は大作に挑んでみてもいいでしょう。
最初はうまくいかなかったところが回を重ねるごとに上達していき、完璧な仕上がりになったときの喜びはたまらないものがあります。一種の作品と言っても過言ではないので、ケースを買ってきて部屋に飾ってみるのもいいですよね。
ハマればハマるほど上達していくプラモデル。手先を使い神経を集中させて行うことが多いので、定年退職後のシニアにオススメの趣味です。
絵画(油絵・水彩画・イラスト)
絵画もまた、誰でも気軽に始められる趣味と言えます。
もちろん、芸術性が問われる趣味と言えばそうなのですが、芸術性よりも大切なのが感受性だとも言われているのが絵画の世界。うまい下手ではなく、感じたものをどうキャンバスに描くかが問われる趣味です。
したがって、「絵を描きたいけど下手だから・・」なんて考える必要もありません。
絵画は大きく分けると2種類となっており、布製のキャンバスに油性絵の具を使って描く油絵、画用紙などに水彩絵の具を使って描く水彩画があります。その他、墨汁を使って描く水墨画やマジックなどで描いていくイラストなどもあります。
油絵は油彩画とも言われており、西洋絵画の一種です。
絵の具を重ね塗りして盛り上がりを付けたり、キャンバスに直接絵の具を塗りつけたりすることで、ハッキリとした鮮やかな仕上がりになります。
一方、水彩画は絵の具を水で薄めて描いていきます。小学校の頃に授業で扱ったことがあるという人も少なくないのではないでしょうか。透き通るような柔らかな印象に仕上げることができます。
技術なども含めて絵画の基本から学びたい人は、絵画教室やカルチャースクールなどで学ぶことができますし、通信講座でも学ぶことができます。また、書籍なども多く出版されているので、独学で学ぶことも可能です。
画材や筆、絵の具など道具を揃える必要があり、始めるのに費用は多少かかってしまいますが、展覧会や公募などに応募して上を目指すこともでき、何より一生続けることができるのは大きな魅力と言えるでしょう。
塗り絵
年代問わず人気が高まっているのが、この塗り絵。最近では「大人の塗り絵」シリーズが人気を博しており、シニアの趣味として始めている人も多くいます。
大人の塗り絵は、主に花や野菜などが題材になっており、曼荼羅(マンダラ)などの模様も塗ることができます。
塗り絵の最大の魅力は、色鉛筆やクレヨンなど、色を塗る道具があれば年齢に関係なく誰でも好きなときに始めることができる点です。
お孫さんと一緒に楽しむこともできますし自由な発想で進めることができるので、毎日でも飽きがこず長続きしやすいのだとか。
実際に塗り絵を趣味としている高齢者は、「規則正しい生活になった」あるいは「集中力が付いた」といった声があり、「ストレス解消になっている」といった声もあります。
大人の塗り絵は書店などで購入することができ、塗り絵と色鉛筆がセットになっているものもあるようです。また、塗り絵を通じて交流の場を持ちたいという人は、カルチャースクールや通信講座などで始めるといいでしょう。
基本的には家の中で無理なくできるので、80歳以上の高齢者にもオススメの趣味と言えそうです。
趣味はいつから始めても生活を充実させてくれますよ!気になった趣味があったら、是非チャレンジしてみてくださいね。