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定年後に始めるピアノレッスン、未経験シニアでも楽しめるポイントは?

2020年7月27日

定年退職を機に、何か新しいことを始めてみようかな、あるいは、本腰を入れて取り組んでみようかなと思う人は多いものです。

もしも音楽好きならば、「ピアノ」を始めてみてはいかがでしょうか。

ピアノと聞くと、どこか敷居が高く難しそうなイメージがあるかもしれません。

確かに、楽譜を覚えたり、鍵盤の配置を覚えることも最初のうちは手間取ってしまうかもしれませんが、それだけに楽曲を弾けるようになったときの喜びは、計り知れないものがあるものです。

今回は、シニア世代だからこそオススメしたいピアノの魅力や未経験でも楽しめるポイント、シニアにオススメのピアノ教室をご紹介します。ぜひ、参考になさってみて下さいね。

ピアノの魅力は?シニアへのオススメポイント

ピアノの魅力と言えば、何と言っても「いつでも始められる」というところ。

よく、「ピアノは幼少期に始めるもの」と言われますが、年齢に関係なくいつでも始めることができます。実際に、定年退職後からピアノを始めたという人は多く、最近ではシニアを対象にしたピアノ教室もよく見かけます。

世界的に活躍するプロのピアニストを目指す!というのであれば、幼少期から英才教育として行うべきではありますが、趣味として考えたときには、年齢制限は間違いなくありません。

また、ピアノは練習すればするほど上達を感じることができるので、達成感を感じやすいのも魅力のひとつ。手先や頭を使って演奏するので、脳への良い刺激となり、認知機能の低下に効果が期待されます。

未経験でもピアノを楽しめるポイントは?

経験のない人には難しくて楽しめないのでは?と思われがちなピアノですが、決してそんなことはありません。

シニア男性のピアノレッスン

ピアノと聞くとクラシック音楽がまっ先に浮かびますが、クラシック以外の楽曲を演奏するのも、もちろんOKです。むしろ、自分の知っている曲から練習してみることで、ピアノに触れる機会が増えるので上達も早まりますよ。

楽器屋さんには楽譜が売られていますが、クラシックはもちろんのこと、ドラマや映画の主題歌・挿入歌が収められている楽譜や、アニメの主題歌・挿入歌が収められているものもあるので、好きな作品の楽譜を購入して練習するのもいいでしょう。

ピアノを始めるのに必要な道具は?

ピアノを始めるのに必要な道具ですが、何と言ってもピアノがなければいけません。ここでは、いくつかピアノの種類をご紹介していきましょう。お部屋の規模や用途によっても異なりますので、ピアノ選びの参考になさってみて下さいね。





グランドピアノ

グランドピアノは、よく音楽室やホテルのロビーなどで見かける大きなピアノ。一般的に「ピアノ」というと、この「グランドピアノ」をさしていることが多いですよね。発明されたのは18世紀以来、形状を変えることなく受け継がれています。

細かい部品の組み合わせで出来ており、天候や気温の変化にも敏感に反応すると言われる、とても繊細な楽器と言えます。

ピアノ教室などではグランドピアノを使って練習していくことが多く、ピアノに慣れるためには常に触っていたいものですが、かなり高価な楽器なので、自分用に用意するとなるとかなりの出費となりそうです。

アップライトピアノ

アップライトピアノは、グランドピアノと似た構造をしていますが大きさはかなりコンパクトなので、ピアノを習っている人が自分用にと購入することが多いピアノです。

グランドピアノほどの価格ではないものの50万円以上するものが多く、新しく購入するには大きな出費と言えそうですが、本格的にピアノを習いたいと思っている場合は、準備を検討してみても良いかもしれません。

なお、グランドピアノにも言えることですが、年に1回は調律をする必要があります。使用頻度によっては、更に回数が増えるので、メンテナンス費用がかかります。

電子ピアノ

電子ピアノ(デジタルピアノ)は、グランドピアノやアップライトピアノが分類されるアコースティックピアノから録音された音をスピーカーから出す仕組みとなっており、グランドピアノやアップライトピアノと違って電源がなければ使えません。

しかし、グランドピアノやアップライトに比べると価格が安く、金銭的な負担が少ないのがメリットと言えます。

また、音程の狂いがないので調律の必要がなく維持費がかからず、ヘッドホンの接続や音量調節も可能なので、自分の練習したいときに使えるのが嬉しいところです。


ピアノは基礎が大事!覚えるならピアノ教室がオススメ!

ピアノは基礎が大事といいます。独学で学ぶことも出来ますが、せっかくならしっかりと身につけたいところですよね。それならピアノ教室がオススメです。

ピアノ教室レッスン風景

ピアノ教室の講師は、ピアノのプロであり教えることのプロでもあります。

分からないところをその場ですぐに聞くことができ、疑問をその場で解消することができるので、次のステップに進みやすくなります。

その他、音楽教室に通うメリットとしては次のようなことがあげられます。

ピアノの基本をしっかり学べる

ピアノを弾くと言っても、基本的なことが出来ていなければ先に進むことはできません。

教室に通うことで、鍵盤の仕組みはもちろん、楽譜の読み方やピアノの弾き方など基本的なことをしっかりとマスターすることができるので、今後のピアノ生活の礎を築くことができます。

また、講師がその人の実力に合わせてカリキュラムを組んでくれるので、無理なくスムーズにピアノを学ぶことができるのも教室に通うメリットと言えるでしょう。

自分では気づかないところを教えてくれる

ピアノ教室では、ピアノの基礎的な知識や技術だけではなく、練習中に自分では気づかないクセなどを教えてくれます。

自分では上手に弾いているつもりでもいつも同じところで間違えてしまったり、苦手意識がある部分はうわずってしまったりと、演奏に影響が出てしまうものです。第三者、特にピアノのプロに見てもらえることで的確にアドバイスをもらうことができます。

クセや欠点の改善は上達の近道とも言えるので、早く上達したいという人は、尚さらピアノ教室がオススメと言えますよ。

環境が整っている

ピアノ教室の最大の魅力は、ピアノを習う環境が整っているというところではないでしょうか。

グランドピアノを使った練習はもちろんのこと、思い切りピアノを弾けるように防音加工を施してあったり、その他、メトロノームなど自分ではなかなか購入しない備品も揃っています。

様々な事情で、自宅には本格的なピアノを置くことができない場合が多いもの。ピアノ教室に通うことで、思う存分ピアノを楽しむことができます。

同じ趣味の仲間が出来る

ピアノ教室にもよりますが、何人かで1クラスということでレッスンする場合もあるので、ピアノ教室に通うことで同じ趣味の仲間を作ることができます。

定年退職をしてしまうと、新しい交友関係を築く機会が激減すると言っても過言ではなく、退屈さを感じてしまいがちです。しかし、ピアノ教室に通うことで、ピアノという同じ趣味を持つ人同士が集まるので、新しい友人、仲間を作ることができます。

発表の場がある

多くの場合、ピアノ教室では独自に発表会を開催します。ピアノ教室の周辺住人の方を招待して行われることもあれば、自分の家族や友人を招いて発表会を開くこともあります。クラス単位で行われることもあり、カリキュラムの仕上げで実施されることもあるようです。

せっかく学んだのですから、やはり誰かに聞かせたいものですよね。ピアノ教室に通うことで発表の場を得ることができるので、練習の張り合いも出てくるのではないでしょうか。

クラシックピアノを学べる

モーツアルトやショパンなど、クラシックピアノを弾きたい場合は、ピアノ教室に通うのがベストと言えます。

クラシックピアノは、表現力や指裁きなどの基本がしっかり身についていないとなかなか弾くことができません。ピアノ教室に通って基本をしっかりマスターしておけば、クラシックピアノの美しい音色を奏でることができるようになります。

シニアのピアノ教室選びのポイントは?

ここまで、ピアノ教室で学ぶことのメリットをお話ししてきましたが、では、シニアがピアノ教室を選ぶ際にどんなところに注目して選べば良いのでしょうか。

まずは、自分がどういった形で学びたいかを決めましょう。講師とマンツーマンで学びたいのか、あるいは少人数制の教室で学びたいのかなどを決めておくことによって、教室選びの選択肢が絞られてきます。

そして、マンツーマンで学びたい場合は、講師の変更が可能かどうかも押さえておきたいところ。

万が一、講師との相性が悪かった場合、教室自体を変更しなければいけないのか否かは、かなり重要になってきます。

個人経営の教室の場合はそうもいかないですが、大きめの教室の場合は講師変更が可能な場合もあるので、そのあたりもチェックしておくといいでしょう。

その他、費用や立地など、負担なくピアノを習うことが出来るかも考慮して教室を選びましょう。

振り替えシステムの有無に注意!

体調が悪かったり、急に都合が付かなくなってしまって教室を休まなければいけなくなったというとき、振り替えシステムが導入されている場合は、別な日にレッスンを変更することが出来ます。

しかし、振り替えシステムがない場合は、別な日に変更することが出来ないため月謝だけが差し引かれてしまいます。

自分はもちろん、家族の体調なども気になるシニアにとって、振り替えシステムは押さえておきたいポイントかもしれません。できるだけ費用を無駄にしたくないという場合は、振り替えシステムのある教室を探してみると良いかもしれませんね。

シニアにおすすめのピアノ教室4選

ここからは、シニアにオススメのピアノ教室をご紹介したいと思います。今回は厳選して4つ選んでいますので、ピアノ教室選びの参考になさってみて下さいね。

カワイおとなの音楽教室

カワイおとなの音楽教室は楽器メーカーのカワイが運営する音楽教室です。その名の通り、幅広い年代の大人が音楽を学ぶことの出来る教室で、経験者・未経験者を問わずに通うことができます。

カワイ大人の音楽教室

ピアノには「初心者コース」「ピアノコース」「60歳からのピアノコース」「ジャズピアノコース」の4種類があり、経験や実力に合わせて選ぶことができます。音楽を無理なく楽しめるレッスンを行っており、目標となるグレード認定制度を導入しているので達成感や満足感を得やすいのも魅力です。

初心者限定の「お試し4回レッスン」や経験者を対象にした「無料体験レッスン」もあるので、興味のある方はそちらから試してみてはいかがでしょうか。

カワイおとなの音楽教室

ヤマハミュージックレッスン

ヤマハミュージックレッスンは、楽器メーカーのヤマハが運営する音楽教室。ピアノの他、さまざまな楽器を習うことができます。

ヤマハミュージックレッスン

レッスン時間に幅があり自分の都合に合わせて通うことができる他、個人、あるいは少人数でのレッスンとなるので、疑問点なども聞きやすく学びやすいといえます。楽器を無料で借りることができるので、手ぶらで通うことができるのも嬉しいところです。

プロの演奏家として活躍している講師が教えてくれるのも、ヤマハミュージックレッスンの魅力。レッスンで使用する伴奏音源は、専用に開発したものを使うので、臨場感のある雰囲気で気持ちよく練習することができますよ。

ただし、振り替えシステムは導入していないので、その点は注意が必要と言えそうです。

ヤマハミュージックレッスン

島村楽器 大人のための音楽教室

楽器販売の大手の島村楽器が運営している音楽教室で、ライフスタイルに合わせて予約を取ることができます。

島村楽器音楽教室

専門性の高い講師陣が在籍しており、その人の要望に添って教えてくれるので上達の早さも期待でき、イベントを多く主催しているので発表の場が多いのが特徴と言えそうです。

入会後の諸経費の引き落としがイオンカードかシマムラミュージックカードが必要となるようで、カードのない人は入会が必要のようです。

楽器専門店なので、楽器の修理やメンテナンス、ピアノの選び方などを相談できるのは心強いですね。

➡島村楽器-大人のための音楽教室

山野楽器 音楽教室

首都圏を中心に全国50教室展開する山野楽器の音楽教室。大人向けの教室が充実しており、ピアノだけで見ても16ものレッスンが実施されています。

山野楽器音楽教室

楽器の無料貸し出しを行っており、音楽教室会員には楽器の購入優待もあるので、ピアノの購入を検討中の方には朗報と言えそうです。練習の成果を発表する場としてジャズの聖地ブルーノート東京やコットンクラブでの演奏もあり、貴重な体験をすることができます。

シニア向けのピアノレッスンとしては「ゆったりピアノ」があり、指1本だけで弾くレッスンで楽譜が読めなくても大丈夫!講師と連弾して炭pしむこともできます。

また、「大人のピアノ」は、ピアノをかじったことのある初心者~経験者まで年代問わずに学ぶことができ、基本から教わりたい人は「ピアノ入門」がオススメです。

山野楽器-音楽教室

ピアノ教室以外にピアノを学ぶにはどうすればいい?

ピアノを習うには、ピアノ教室へ通う以外にもいくつか方法があります。例えば、カルチャーセンターを利用してピアノを習うこともできます。

全国に107店舗を構える株式会社カルチャーの運営する「カルチャーセンター」でもピアノの講座がいくつかあり、入会金は別途かかりますが、ほとんどが1万円未満の受講料で学ぶことができます。

その他、独学でピアノを学びたい場合は、通信教育などを利用することも可能です。

生涯学習のユーキャンでは、ピアノの通信講座も扱っています。自宅にピアノがあることが条件となりますが、久しぶりにピアノを弾くという人や、始めて習う初心者にでも分かりやすくアレンジされているので安心です。

全曲楽譜には「ドレミふりがな」が振ってあるので、楽譜が読めない人でも楽しく弾くことができます。DVDを使った映像レッスンも行っているので、動きを確認することも出来ますよ。

ユーキャン大人のピアノ講座

これら以外にもインターネットで「ピアノ 練習」などで検索をかけるといろいろな情報がアップされてきます。

YouTubeを見て学習することもできますし、信頼できるサイトを使って自主学習することも出来るでしょう。

また、書籍を使って学習することも可能です。初心者や久々のピアノという人は、写真やDVDなどの映像が付いている物を活用すると進めやすいといえます。

ヤマハエンターテイメントから出版されている「ピアノの教科書」は、ピアノを始めたばかりの人にも分かりやすい内容となっているのでオススメです。

ピアノの教科書

➡ヤマハの楽譜出版「ピアノの教科書

カルチャーセンター以外は自宅にピアノがあることが必須となるため、自宅にピアノがない場合はピアノ教室へ通うのがベストと言えそうです。

せっかく習うなら、基本を身につけた上で上達したいものです。ピアノを習いたい、あるいはピアノを久々に始めようかと考えている人は、ぜひピアノ教室での練習を見当してみて下さいね。

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