趣味

シニア向けの料理教室は?男だって料理を始めて見ても良いじゃない!

男性料理教室

定年退職後に何か新しいことを始めたい、時間の縛りがなくなった今だからこそ趣味に夢中になりたい、そう思っているシニア世代の方は多いのではないでしょうか。

今回は、定年退職後のシニアにオススメの趣味として「料理」をご紹介!少し前までは「料理=女性」と思われていましたが、今の時代、男性も料理を趣味としている人も多く、シニア男性向けの料理教室もあります。

合わせてご紹介していきますので、ぜひ参考になさってみて下さいね!

ストレス解消にも!料理の魅力とは?

さて、まずは料理の魅力についてお話ししていくことにしましょう。

料理の魅力は、何と言っても「人を喜ばせることができる」「やりがいを感じることができる」ということ。自分が作った料理で、家族や仲間が笑顔になるなんて最高ですよね。

食べてくれた人の「美味しい!」の一言は、何物にも代えがたい最上級の喜びといえます。

また、料理をすることで、集中力や忍耐力が培われるのも魅力です。食材を切る、火加減や味を調節するなど、調理する際は集中力、そして忍耐力が身につきます。

頭や手先を使うので、老化防止や脳への刺激にもなるのでシニアにこそオススメの趣味です。

調理に没頭することでストレスの解消にもなり、達成感を味わえる。仕事をしていたときとはまた違った感覚を得ることができるのも、シニア男性が料理を楽しめるポイントと言えます。

シニア男性が趣味を料理にするには妻の理解が必要!?

「喜び」や「やりがい」を強く感じることができる料理ですが、シニア男性が料理を趣味にするには奥様の理解が必要不可欠と言えます。

というのも、シニア男性にとっては趣味の料理ですが、家事の大半を担う奥様にとって料理は「日常」であり「仕事」といった感覚が強いものです。

限られた予算(食費)の中でどうやりくりしていくか、効率よく片付けるには何をどう使うべきかなど、常に考えながら料理をしているので、シニア男性と考え方がすれ違ってしまうことがあります。

例えば、美味しい料理を作るためとは言え、高額な材料費をかけて料理されてしまうと、奥様は渋い顔をせざる終えません。また、作るだけ作って後片付けは一切しないとなると、奥様としては「余計な仕事を増やされた」と認識してしまい、機嫌が悪くなってしまうことも・・。

そうならないためにも、普段から奥様とのコミュニケーションをしっかりと取り、食材などの予算は相談しておくといいでしょう。さらに、後片付けまでが料理として、最後まで責任を持って行いましょう。

料理をするには何が必要?

料理をするには、包丁やまな板、鍋、フライパン、ザルなどの調理道具のほか、エプロン、まな板や調理台を拭くふきんなどが必要です。

家に無い道具も、100円ショップでほぼ揃えることができるので、初めのうちは安価に揃え、料理をすることに慣れてきたらこだわりの道具を揃えてもいいでしょう。

ただしすでに家にある調理器具を使う場合は、普段使っている人に確認してから使うようにしましょう!使い方・手入れの仕方などこだわりやルールがある可能性がありますので、断りなく勝手に使うのはNGです。

魅力いっぱい!シニア男性には料理教室がオススメ!

シニア男性が料理を学ぶ際はいくつか方法がありますが、一番オススメしたいのは「料理教室」です。料理教室には、シニア男性が料理を学ぶメリットや魅力がたくさんあります。

料理教室の風景

料理の基礎から応用まで教えてくれる

料理教室では、料理の基礎から応用まで幅広く対応しており、料理初心者の人でも分かりやすく一から学ぶことができます。

例えば、料理の基本とも言える出汁の取り方や野菜の切り方など、知っていそうで案外知らない料理の基礎をしっかりと学ぶことができます。

また、家庭ではなかなか作らない料理を作れるのも料理教室の魅力。料理教室には、普段あまり見かけることのない専門的な調理道具なども充実しているので、作ってみたいけれど道具がない・・という場合にも重宝します。

直接見聞きして覚えることができる

例えば魚を三枚に下ろしたいときに、知識や技術がない状態ではどうすることもできません。

料理本を見ながら何とか包丁を入れることはできるかもしれませんが、やはり、実際に見て工程を覚えるのには叶いませんし、何より、正しく下ろせているのか分からない状態では不安ですよね。

また、料理が上達していくと、さらに難易度の高い料理に挑戦してみたくなるものですが、料理本には細かいところまでは書いておらず、正しく調理できているのか迷いがちです。

しかし、料理教室には講師が必ずいます。講師の実技を目の前で見ることができるので、何をすれば良いのか明確に分かりますし、疑問点が生じた場合、その場で聞いて解消することができます。つまり、自分が本当に知りたい情報をリアルタイムに知ることができる訳です。

同じ趣味を持つ仲間を作ることができる

料理教室に通っているのは料理に興味がある人がほとんどです。上手下手は置いておいて、各々が今以上に料理を学びたいという、同じ目的を持っていると言えます。そうした集まりなわけですから、交流が生まれるのは自然な流れですよね。

特に、同じレベル同士であればつまづく場所も同じになりやすく、お互いに教え合いながら上達することも出来ます。

また、料理好きの多くは食べることも好きで、自分たちで手作りした料理や美味しかったスイーツなどを持ち寄ってパーティーを開くこともあるそうで、ワイワイ楽しく料理を学ぶことができます。

退職後はなかなか新しい友人ができにくいものですが、料理教室に通うことで新たな人脈を築くことができるかも!?

料理の幅が広がる

料理教室では、さまざまなジャンルをまんべんなくこなしていくことになります。

洋食を作る回もあれば和食を作る回もありますし、パンを焼いたりスイーツを作ったりすることもある。つまり、自分の得意不得意を抜きにして学ぶことができるので、料理の上達が早くなるのです。

もちろん、さまざまなジャンルをこなしていくので、料理のレパートリーは増えますよね。家族のリクエストに応えやすくなり、喜んでもらえること間違いなしです。

プロのような料理が作れる

オシャレな料理

料理教室で教わるのは調理の仕方だけではなく、美味しく見える料理の盛り付け方やオシャレな食卓アレンジなども学ぶことができます。結婚記念日など夫婦にとって特別な日に、奥様をおもてなしすることも出来ますよね。

料理の盛り付け査定を行っている、某テレビ番組を見ていても分かりますよね。どんなに高い食材でも、盛り付けがイマイチだとその価値が半減してしまいます。

言い方を変えると、それほど高くない食材であっても、適切に調理をし、まごころ込めてキレイに盛り付けることができたら、料理の価値は格段に上がるということです。

料理本では、なかなか底まで教えてはくれないので、料理教室ならではといったところでしょうか。

家事分担がしやすくなる

料理教室に通うことで料理ができるようになるため、家族との家事分担がしやすくなります。

定年退職後のシニアは家に居ることが多く、奥様との家事分担がかなり重要になってきます。

というのも、「熟年離婚」の原因のひとつに「夫が家事を手伝わない」という点があり、働き世代だった頃はともかく、家に居るようになってからも相変わらず家事は妻に任せきりという夫に対して、妻が積年の恨みと言わんばかりに三行半を押すという訳です。

そうならないためにも、準備、後片付けを含めて料理は自分が担当するなど、料理教室に通って得た技術と知識を活かすことが重要と言えるのです。

また、奥様に先立たれてしまったという場合でも炊事をしっかり行うことができるので、将来的な自立にも繋がります。

シニア男性にオススメ!料理初心者でも安心して通える料理教室6選

ここからは、シニア男性にオススメの料理教室を5つご紹介していきます。どの教室も料理初心者向けのコースが組まれているので安心して通えますよ。

ぜひ、料理教室選びの参考になさってみて下さいね。

ベターホーム

ベターホームは、一般財団法人ベターホーム協会が運営する料理教室です。

ベターホーム

発足は1963年でシニア世代が生まれた時代に誕生しています。食を通して健康で心豊かな暮らしをサポートし社会貢献をすることを基本理念に掲げ、創立直後の1963年から現在に至るまで、約230万人の男女が料理教室に参加しました。

コースも充実しており、初心者向けの「お料理入門コース」、和食を本格的に学びたい人向けの「和食技術の会」などがあり、洋食・中華を中心に学ぶことができるコースもあります。

特筆すべきは、男性料理教室があるというところ。「料理は習いたいけれど、周りが女性ばかりでは気恥ずかしい」というシニア男性にもってこいの料理教室と言えます。包丁の持ち方からスタートするので、基本の「き」から始められるのもいいですよね。

平日の日中に開催しており、料理教室の会場は「渋谷」「池袋」「吉祥寺」「銀座」「梅田」「名古屋」「札幌」「福岡」となっています。

全3回(月1回)開催され、会費は12,540円(税込)。別途、入会金として3,300円(税込)が必要となりますが、一度払えば生涯有効なので安心です。

ベターホーム申込ページ

男性教室の場合は1コースしかありませんが、男女混合で構わない場合は、すべてのコース・日程で選ぶことができるので、いろいろと学んでみたい人は通常コースが良いかもしれません。

体験教室も実施しているので、まずは雰囲気を掴みたいという場合は利用してみてはいかがでしょうか。

メンズ・キッチン

メンズ・キッチンは、男子料理研究家のYOKO(福本陽子)さんが主催しており、毎回30名の枠が即満席になる人気の教室です。

メンズキッチン

(※公式HPより写真引用)

これまで5,000名以上の男性に料理を教え、その評判は各メディアにも取り上げられています。

料理の基本となる包丁の使い方から始まり普段の料理で使えるテクニックなどを勉強することができ、家庭料理の定番オムライスやちょっとオシャレなミラノ風カツレツなどメニューも豊富です。

下は20代から上は60代と幅広い年代で学ぶことができるので、さながらサークル活動のような雰囲気。若い年代と積極的に交流したいシニアにピッタリと言えそうです。

特筆すべきは、入会金が無料というところ。しかも、いつ入会しても問題ないので、「始めたい!」と思ったときに入会することができます。

レシピ・材料費込みで5,000円とリーズナブルなところや、神奈川県川崎市、田園都市線「溝の口」駅前で通いやすいのも嬉しいポイントです。

「いろいろな料理にチャレンジしてみたい」「初心者だけど気軽に料理を始めてみたい」という人にオススメの料理教室といえます。

メンズ・キッチン(男子料理教室)

東京ガス料理教室

東京ガスは、言わずとしれた都市ガス最大手の大企業。東京を中心に周辺エリアにサービスを提供しています。

ガス会社と料理教室?と思われがちですが、実はこちらの料理教室、なかなか予約が取れないことでも有名な大人気の料理教室です!

東京ガスの初心者料理教室

楽しんで料理をする、をコンセプトに掲げる東京ガスの料理教室は年間8万人もの人が利用し、アットホームな雰囲気の中、伸び伸びと料理を学ぶことができるので、自然と腕が上達していると評判を呼んでいます。

東京ガスの料理教室を始めて利用する人限定のトライアルコース、二回目以降の料理初心者向けのビギナーコース、おしゃれでありながら簡単なメニューを短時間で学べるショートタイムクッキングなど、コースのバリエーションも豊富です。

男性向けのコースとして「男だけの厨房」と「男子ビギナーズコース」があり、男子ビギナーズコースは男性専用で、基礎から定番メニューまで学ぶことができます。グループ実習をはじめ最初から最後まで自分一人だけで料理をする一人完結タイプなど、自分の好みのスタイルを選ぶことができますよ。

料理教室の申し込みは抽選となっており、東京ガスのホームページから選ぶことができます。まずはユーザー登録をしてからとなるので、手順に沿って登録していきましょう。

料理教室は首都圏の「東京ガスキッチンランド」「東京ガスショールーム」などで実施しており、料金はコースによって異なります。

東京ガス料理教室

キッチンソムリエ クッキングスクール

キッチンソムリエ クッキングスクールは大阪市西区にある料理教室です。

最寄り駅である、大阪メトロ四ツ橋駅から歩いて約1分と好立地で、天候が悪い時でも気軽に通うことができます。

キッチンソムリエの特筆すべき点は、シニア限定のコースがある点。

60歳以上のシニアに限って基礎ファースト6回コースを実施しています。24あるメニューから作りたいメニューを6つ選び、レッスンは1日2時間と集中しやすい次回配分です。毎日開講しているので、自分の都合に合わせやすいのもポイントです。4名の少人数制での教室なので、分からないことを聞きやすく、じっくり取り組むことができます。

包丁の使い方から始めたい初心者はもちろん、自分のお店を出したい本格派まで幅広くカバーしているので、さまざまなコースにチャレンジできますよ。

料金はコースやレッスン回数によっても異なりますが、48回の場合は年間約20万円前後、24回の場合は約10万円前後となっており分割払いも可能です。

なお、シニア限定コースは年6回の開催となるので30,540円(税込)となっています。分割払いはできないのでご注意下さいね。

キッチンソムリエ

ABCクッキングスタジオ

ABCクッキングスタジオは、料理教室の最大手で東京を中心に全国125店舗以上を展開、約28万人が通うマンモス料理教室です。

基礎クラスからマスタークラスまで幅広くカバーしており、大型ショッピングモールに教室を構えているところもあるなど、利用しやすいのが大きな特徴と言えます。

レッスンは基本的に4~5名の少人数制で1回のレッスン時間は約2時間と、負担なく学ぶことができます。コースによって料金は異なりますが、全体的に高い印象となっており、クッキングコース基礎クラスは、年12回実施で57,000円、その他入会金として12,000円かかります。

ABCクッキングは全国規模の料理教室のため、多くの口コミが寄せられていますが、若干ではありますが「勧誘がしつこい」という口コミを見かけました。

もちろん場所や担当者によって異なるとは思いますが、お試しで参加する際はこの点だけ気を付けた方が良いかなと思います。

ABCクッキングスタジオ

ライザップ料理教室

最後にご紹介するこちらの教室は、パーソナルトレーニングで有名なライザップが運営する、マンツーマン指導の料理レッスンです。

ライザップ料理教室

ちょっと他の教室とは毛色が違い、シェフも唸る最高の味を最短距離で!という短期集中の料理教室となっています。

16回298,000円と金額もかなり高額ですが、週2のプロトレーナーによる個別指導+毎日のオンラインサポートといった充実したコース内容となっています。

2020年8月時点では、まだ銀座店と池袋店のみですがこれから流行る可能性も高いので、お近くに出来た際は料理にコミットするのもありかもしれませんね。

ライザップCOOK

料理教室以外で料理を学ぶにはどうすればいい?

料理教室以外で料理を学ぶには、地元のカルチャーセンターを利用するという方法もあります。

例えば、コープ生活協同組合こうべでは「コープカルチャーセンター」を開設しています。料理講座が充実しており、男性を対象にした「男の家庭料理」コースも完備。簡単に楽しく、家庭料理を学ぶことができます。

また自治体でもイベントとして定期的に開いている料理教室や、公民館などで趣味の集まりとしての男性料理会が開催されていたりします。

広報などを参照するか、最寄りの公民館・市民センターなどに問い合わせてみるのも良いかもしれません。

習志野市料理教室

(参考:習志野市料理教室)

また独学で自分のペースで学びたい人は、料理本や動画サイトを活用して学ぶこともできます。

料理初心者にオススメのサイトとしては、調味料販売等でお馴染みの味の素が運営している「味の素パーク」。

味の素パーク

料理に欠かせない軽量の仕方や包丁の扱い方、切り方などの基本を分かりやすく解説しており、出汁の取り方や食材の保存方法も掲載しています。もちろん、レシピもたくさん載っているので、見ているだけでも面白いですよ。

味の素パーク

料理レシピ動画サイト「クラシル」では、実際に作業工程を動画で確認しながら一緒に作り進めることも出来ます。同じ料理レシピ動画サイトとしては「デリッシュキッチン」も分かりやすくてオススメです。

また最近ではYoutubeでプロの職人の方が色んな料理動画を挙げていますので、そちらを参考にするのも良いと思います。

定年退職後だからこそ、自分のために時間を割くことが出来ます。料理を勉強して知識、技術、そして仲間を手に入れて、充実したセカンドライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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